「ランボーたち」の大半も、どうせ優秀な文官に感謝していない。

「ベトナム戦争中は英雄だったのに、帰還したら待遇が悪かった」という主人公の憤懣を描いた『ランボー』という映画がある。 こういうタイプの「元・乱世の英雄」は世界中の様々な時代の「戦後」に登場し、同情を集め続けている。『戦争は女の顔をしていない…

久々に全世界公開師弟対決。見学者も奇しき縁者。

奇しき縁の御蔭で久々に師匠と再会できたので(参照→https://gureneko.hatenadiary.org/entry/2024/03/30/131246)、当ブログの本来のメインコンテンツであるバックギャモンの全世界公開師弟対決をしました。 写真にあるのは師匠がアメリカから輸入したボー…

「懲役の冤罪は、金で多少は償える。死刑の冤罪は、どうしても償えない」というありふれた主張には、「多数派の死生観に基づく場合」という限定が必要。

「懲役の冤罪は、金で多少は償える。死刑の冤罪は、どうしても償えない」という有名な主張がある。 大して批判されていないところを見るに、多数派の死生観には合致していそうである。 私個人の死生観にも、概ね合致している。 しかしそれを誰にも当てはまる…

師匠と予定より早く再会。

当ブログに何度も登場してくれた「師匠」と、久々に再会。 「(10年ぐらい先に)再会できたら」ぐらいの気構えでいたのですが(参照→https://gureneko.hatenadiary.org/entry/2020/10/02/175500)、意外な形で早く再会できました。

「Xを叩いてYを放置するとは、このダブスタめ!」への、定跡よりも本質的な反論。

「Xを叩いてYを擁護するとは、このダブスタめ!」という発言は、前半の前提部分さえ正しければ後半の結論部分も大概は正しい。だから私もよく使うし、またよく支持する。 一方で「Xを叩いてYを放置するとは、このダブスタめ!」という発言は、攻撃対象が警察…

『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』第1~12話

『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』を観始めたので、各話につきメモ程度の感想を書いていく。 第1話「創(はじまり)」 いきなりであるが、映像だけでは題名の「創」の読み方が不明である。 これに限らず、諸般の公式設定を公式ページ(https://garo-project.j…

『サクラ大戦 漫画版』第二部の紹介

第一部はこちらをどうぞ→https://gureneko.hatenadiary.org/entry/20130926/1380165723 第1巻 サクラ大戦 漫画版第二部(1) (月刊少年マガジンコミックス) 作者:広井王子 講談社 Amazon 原作ゲーム後半通り、葵叉丹が正月に決起する。 ただし幹部の黄昏の…

【重要】長期休眠のお知らせ。リアル知人には長期不在のお知らせを兼ねます。

何度か語ってきた弟弟子の苦境(参照→https://gureneko.hatenadiary.org/entry/2020/04/08/233033)がますます強まり、さらにそれに関連して数多くの問題が起き、かつその解決のために私が背負った多くの義理も積み重なり、当分はブログを書けなくなりました…

大川隆法氏の死とその後の教団の動向は、『ファイナル・ジャッジメント』の解読を通じて10年以上前にgurenekoによって予言されていた?

大川隆法氏が今月2日に死んだが、報道等によると教団では先妻やその五人の子供達はすでに左遷や追放をされており、消去法で無名だった「ぽっと出」の後妻の大川紫央氏が後継者として最有力視されているそうだ。 その大川紫央氏というのが、教団の公式見解で…

大川隆法氏の死去情報についての感想

このブログでその著作を集中的に批判してきた三人(参照→https://gureneko.hatenadiary.org/entry/2020/10/07/230000)のうちの一人である大川隆法氏が死去したらしい。 個人的な感想を言うと、濤川栄太氏の死の時と大体同じく、一種の感慨こそあれ、まだ喜…

「怪獣使いと少年」の前史を語る。サトルから一の宮を経る系譜

私はかつて「「怪獣使いと少年」を少し捻くれた視点から視聴」という記事(https://gureneko.hatenadiary.org/entry/20170828/1503916604)で、『帰ってきたウルトラマン』の「怪獣使いと少年」を語るには、後史である『ウルトラマンA』の「明日のエースは君…

令和四年は、「~でなければ何でもいい」主義が多方面で壊滅的打撃を受けた年であった。中国・原発・安倍・日本会議。

令和四年という年を振り返ると、「「~でなければ何でもいい」主義が多方面で壊滅的打撃を受けた年であった」という気分になった。本日はその「多方面」について語ろうと思う。 1.中国(特にロシアとの比較) 冷戦が終結して以来、日本におけるロシアへの…

幸福の科学の映画『呪い返し師—塩子誕生』の挿入歌『塩子登場のテーマ』の歌詞の時系列の問題

幸福の科学の映画『呪い返し師—塩子誕生』の挿入歌のうちの一曲である『塩子登場のテーマ』を耳にし、時系列に疑問を持ったので書いておく。なお映画自体の出来や他の歌の出来や『塩子登場のテーマ』の曲の出来については一切論じない。 この歌詞は、「来る…

深く関わった人たちには、末永く健康に生きていてほしいと思う。

人生でやりたかったことは99%やり終え、「あとはいつ死んでも平気だ。難病でも事故でも何でも来い」とどっしりと構えていた。 しかし親戚が急病でひょっとすると私より先に死ぬかもしれないと一報が入るとオロオロしてしまうし、弟弟子が詐欺に遭ったと聞く…

振り返ってみれば、自利は100点中99点、利他は2点中1点の人生だった。

あと10年以上生きるかもしれない一方でいつ人事不省になってもおかしくないという曖昧な状態なので、面倒でも今のうちに人生を振り返ってみる。 自利 99/100点 未成年の頃に私が立てた人生の目標は、極めて壮大な上に手段も暗中模索であったが、偶然の作用に…

ブログの題名に「終活中」と入れました。古い記事の整理も一段落しました。

二年前に「過去の記事で舌足らずだったものについては、原則として削除をする」と宣言*1して以来、その作業をゆっくりと続けてきました。 短い注釈程度で済む場合や、「はてなスター」を1個でも貰った記事は、全体を削除しませんでした。そういう「自己評価…

「戦争体験を語り継いでくれる子孫」を育成できたかもしれない方法を考えた。今さら手遅れの手法だが。

「第二次世界大戦の体験を子孫に語り継いで欲しかったけど、うまくいかなかった」という老人の嘆きにしばしば出会う。 そこで「戦争体験を語り継いでくれる子孫」を育成できたかもしれない方法を考えてみた。 それは「日露戦争や第一次世界大戦を体験した自…

「安倍晋三殺害事件の動機は宗教団体への恨みなので、民主主義への挑戦ではない」という意見について

前回の記事の続編である。前回は「故安倍晋三氏が「元総理」や「参議院議員選挙の応援演説家」である以前に現役の衆議院議員であることを思いだせ!」という理由で、あれは民主主義への挑戦だったと主張した。 今回は「それでも動機はあくまで宗教団体への恨…

「安倍晋三殺害事件は、参議院議員選挙を妨害した民主主義への挑戦か、それとも宗教問題なのか?」という馬鹿な問いへの答え

二日前、参議院奈良選挙区の某候補者を応援中の安倍晋三氏が銃殺された。 そしてその事件の容疑者が政治問題ではなく宗教問題を動機として語ったという情報が流れたため、「安倍晋三殺害事件は、参議院議員選挙を妨害した民主主義への挑戦か、それとも宗教問…

世界民主主義指数ランキングへの興味が薄い日本人について、特に興味が薄い部分が「民主主義」なのか「世界ランキング」なのかを考えた。

以前の記事(https://gureneko.hatenadiary.org/entry/2019/09/25/084717)で、日本人が「世界民主主義指数ランキング」への興味が薄く、そのために「アメリカから民主主義を学べ」という見解が横行して日本の民主主義運動の質を下げている事や、韓国を不当…

保守派の大半すらロシアの好戦主義を見抜けなかった日本(76年半ぶり2度目)

最近発生したロシアのウクライナ侵攻を、何年も前から予測できていた者がいれば、何年も前から警鐘を鳴らすことで今現在一気に思想的影響力を強められたであろう。 しかし「俺様は何年も前から警鐘を鳴らしていたぞ。その証拠がこれだ。今後はもっと俺様の主…

かつて批判した『戦争責任論の盲点』の後半部分への二度目の擁護

1.これまでの経緯 かつて『戦争責任論の盲点』の前半部分に100点を与えて後半部分に0点を与えるという、非常に極端な記事を書いた。 この後半部分のうちの日本共産党の戦争責任を論じた部分に関しては、文章が書かれた時代の状況も考えてある程度批判を緩…

さいふうめい原案・星野泰視画『哲也 雀聖と呼ばれた男』の時系列を整理してみた。そして途中で厭になった。

さいふうめい原案・星野泰視画『哲也 雀聖と呼ばれた男』を再読して時系列を纏めてみた。準拠はコミック版である。 ※第1話 昭和19年阿佐田哲也15歳から物語は始まり、昭和20年敗戦時に16歳と明記される。 ※第2話 昭和20年16歳の状態で始まり、「そんなある日…

「日本を戦争の出来る国にするな!」という人たちが「だから食料自給率を下げろ!」と言っているのをまだ見たことがない。

「日本を戦争の出来る国にするな!」という主張をしている人たちを、駅などで時々見かける。 ところが詳細に話を聞くと、いつもその目的を達成するための具体論は、法律の話がほとんどである。あとはせいぜい武器弾薬の話がたまに出る程度である。場合によっ…

菅義偉氏は、自分の人生で最高の総理大臣であった。今だから言える。

安倍政権時代に安倍政権の批判者の多くが、イデオロギーの差を超えて無理矢理連帯するために「安倍はやめろ」という単純なスローガンに頼った。スローガン頼りの数合わせというのは、まさに政権獲得前のファシズムそのものであった。 そこで私は、「「安倍政…

『サクラ大戦 漫画版』第二部完結を祝う。まさに現代の『南総里見八犬伝』。

サクラ大戦 漫画版第二部(9) (月刊少年マガジンコミックス) 作者:政一九,広井王子 講談社 Amazon 『サクラ大戦』の第一作の内容を非常に丁寧に描いてきた『サクラ大戦 漫画版』が、約20年を費やしてようやく完結した。 まずかつて私が書いた「総論」と「…

「日本をX国の様な国にするな」が常に差別的言辞であると決めつける人への批判 【生存報告記事】

注・この記事は八月初頭に自動更新で発表される予定でしたが、本日零時現在の書き手の生存が確定したので、急遽生存報告記事として先行して発表することにしました。 「日本をX国の様な国にするな」とか「このままでは日本はX国の様な国になってしまう」とい…

【自動更新記事】 外国の「傀儡またはそれに近い元首」の政治的責任の有無・多寡がほとんど議論されないのは残念。

戦前・戦中における昭和天皇については、第二次世界大戦等の大事件についての政治的責任の有無・多寡がしばしば議論される。 自分は知識不足のためほぼ傍観者の立場であるが、今後も大いに研究・議論が進んで欲しいと思っている。 欲を言うと、外国の「傀儡…

【自動更新記事】 幸福の科学の映画『神秘の法』が『DEATH NOTE』経由で大川隆法を批判しているという私の説の可能性が、今年の春からさらに高まる。

注・この記事は自動更新させたものなので、「生存報告」を兼ねていません。私がもう死んでいる可能性は十分に理解して下さい。 まずは以前私が書いた「『神秘の法』と『DEATH NOTE』はこんなに似ている!」という記事を御覧頂きたい。 時間の無い人のために…

【自動更新記事】 京都アニメーション放火殺人事件に関してあまり語られない、「表現行為への暴力による挑戦」という視点について。

注・この記事は五月中に書いたものを自動更新させたものなので、「生存報告」を兼ねていません。私がもう死んでいる可能性は十分に理解して下さい。 このブログは推定無罪の原則を重視する方針であるため、「自分こそが犯人だ!」と主張している者についても…