日本の相対評価については、自分の感覚よりも、権威ある欧米の機関の評価の方を信じる事にしている。

 欧米の権威ある機関が、「世界民主主義ランキング」だの「報道の自由ランキング」だのといったものを発表し、それが日本でも紹介されて話題になる事がある。
 私もたまにそうしたものを一瞥する。すると、大概は自分の感覚と合致しない。日本の評価が高過ぎたり低過ぎたりする気がして、違和感を持ってしまう。
 私と同じく違和感を持つ人は多い様で、「ハクジンに日本の何がわかる!我々はもっと(不幸/幸福)だ!」と吠えまくっている人もしばしば見かける。
 その気持ちは当然理解出来る。そして例えば民主主義ランキングを作成している権威ある機関の要人を連れてきて、「日本国の民主主義関連クイズ」をすれば、確かに相当の確率で日本の不満家の方が勝利するであろう。
 だが「世界各国の民主主義問題関連クイズ」をすれば、それ以上の確率で、日本の不満家の方が敗北を喫するであろう。
 「日本国の事なら90ぐらい知っているが、諸外国の事となると平均して10ぐらいしか知らない」私が漠然と思い描くランキングと、「全ての国の事情を50だけ知っている」機関の描くランキングとでは、やはり後者の方が信用に値するであろう。
 だから日本の相対評価においては、私は自分の感覚の方が間違っていると決め込む事にしている。
 もちろん、絶対評価については譲るつもりはない。