※第24話「デラ=グラントの真実」
物語自体も進みつつ、設定も語られまくった回であった。これを尺に収めているのは芸術的である。
ユーノは早い段階で記憶を取り戻し、有馬たくやと和解する。神帝も有馬亜由美としての正体をさらけ出してたくやと和解する。
ここで、巫女を生贄とする神帝の統治が、決して方便ではなく本当に世界の破滅を回避するものだったという設定が語られる。大昔に隕石の災害を回避するために地球から離脱した人々の末裔がデラ=グラントの民であり、四百年周期での地球への衝突を回避するためには体の機能を一つ失った女性をマザーコンピューターに同調させなければならないようである。またまた超展開である。
しかしレジスタンンスはこの反乱の途中で、神帝が長年封印していた龍蔵寺を逃がしてしまっていたので、以後は彼の脅威に備えることになる。
※第25話「約束の儀式」
儀式をした巫女は必ず死ぬわけではなく、百憶分の一程度の確率で異世界に行き、そこで生き続けられるらしい。つまり有馬たくやの盲目の実母が地球に来たのは、異常な偶然だったことになる。
今回は前回と一転して話があまり進まない。
逃亡中の龍蔵寺は武田絵里子を倒して追撃を振り切る。
レジスタンスが神帝と和解して儀式を龍蔵寺から守る側につく。
儀式が始まると龍蔵寺とその手下の思念体が襲撃をしてきて、アマンダは次元の裂け目から地球に飛ばされてしまう。
※第26話「この世の果てで恋を唄う少女」
龍蔵寺が思念体を大量に召喚したせいで、彼の被害者であり肉体を失っていたアーベルも顕現することができ、気絶していた絵里子を起こすことができた。
ただしアーベルは絵里子を「君」としか呼ばず、「エィッリィククワッドゥロッウ」とは呼ばない。アーベルたちの世界でも、やはりこの名は発音しにくいのかもしれない。
自分としてはアーベルと同じ論理で龍蔵寺の二人目の犠牲者である「本物の龍蔵寺」にも登場して欲しかったが、そうはいかなかった。
龍蔵寺は神帝を殺すが、アーベルと絵里子が援軍に来たことで形勢は逆転し、完全に滅ぶ。
儀式は半ば失敗し、せいぜい地球人に死者が出ない時代に衝突させるのが精一杯だったようである。そしてこれが三角山の遺跡の正体だったようである。
有馬たくやは本人時間で六年がかりで波多乃神奈を救ったのち、ユーノを追って旅立つ。
そして無事に合流し、この親子は宇宙の歴史を見守れる存在になったようである。これで完結のようである。
それにしてもほぼ毎回超展開が続いた。まさかこんな壮大な話になるとは、第1話の時点ではまったく思わなかった。
いつかゲーム版もやってみたい。
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