『新サクラ大戦 the Animation』全話視聴計画第4~6話

第4話:友情満開!千年桜

 冒頭、通信室で神崎すみれが欧州の神山と対話をしているのだが、ここでの対話は扉に耳をつけると内容が判ってしまうようになっていると判明する。劇場に偽装しているとはいえ一応は軍隊の施設なのだから、もっと情報漏れを防げるよう設計すべきであろう。

 前回の失態により初穂は落ち込んで実家に帰ってしまう。

 この直後、クラリッサ=スノーフレイク(以後「クラリス」と表記)の天然ボケが炸裂する。今まで小説や予告動画で私が得ていた情報には天然ボケキャラという設定がなかったので、かなり新鮮であった。

 さくらはクラーラを連れて初穂を迎えにいくのだが、ここで二人の思い出話の形を借りて、ゲーム本編で帝国華撃団が立て直されていった過程を自然な形で視聴者に伝えてくれる。

 1~3話まででも感じた事であるが、実に本編の未体験者に優しい作りとなっている。有難い限りである。

 さくらと初穂の思い出の千年桜はここ数年間ずっと花をつけてこなかったらしいのだが、クラーラの謎の力が二人の思い出と共鳴したことで花が復活する。

 この謎の能力こそが、莫斯科華撃団がクラーラの奪還に拘る理由なのであろう。

 そして莫斯科華撃団壊滅の真相を調べるためクラーラの情報を密かに集めていた望月あざみは、この能力を見てクラーラへの疑いの念を濃くしていた。

 なおあざみは情報収集のために、売店の大葉こまちの協力を仰いでいたのだが、最初に情報料として提示された1000円について「家が買える」と語っていた。

 家の値段だけを見ると物価は現代日本の10000~50000分の1といったところだが、この売店では40銭でプログラムを売っている。プログラムが高価な世界なのか、家が安い世界なのか、あざみが計算を間違えたのかは、不明である。

第5話:凸凹探偵!クラーラの秘密を探れ

 あざみはクラーラの情報を探るが、その様子や意図は周囲にすぐばれてしまう。忍者としてまだまだということなのか、それとも他のメンバーがそれだけ優秀ということなのだろうか。

 途中でカミンスキーが強引にクラーラを誘拐しようと思えばできる状況でありながら、話し合いという筋を通している場面があった。もっと悪い奴だと思っていたので、これは中々に意外であった。

 終盤ではまた黒マントがクラーラを誘拐しに来るが、またしても白マントがクラーラを救う。

 なお私が「顔と成績が良いから」という理由で大いに期待していた技術長の司馬令士は、本来の職務をサボって怪しげな兵器を開発して降魔との戦いに投入し、速攻で敗北していた。残念。

第6話:奇々怪々!黒マントの正体

 さくらの師である白秋が、さくらとクラーラを孤児院でもある寺に招く。表向きは物置きの整理の手伝いであったが、どうやら黒マントを誘い出し倒すのが真の理由だったようである。

 なおこの寺の孤児たちの中には第2話で白マントに救われた者もいたので、ますます白秋が白マントである可能性が高まった。

 誘い出された黒マントは、通報を事前に受けて完全武装の状態の五体の光武に襲われ、ついにロボットとしての正体を現す。

 なお団員たちは黒マントがロボットであると完全に判明する前から、機関銃を撃ちまくり、火炎放射を浴びせまくっていた。万が一相手が人間だったらどうするつもりだったのだろうか?

 黒マントは追いつめられると巨大化するが、白秋こと白マントがその弱点をコアだと知っていたので事件は一応解決する。

 この戦闘では途中で白秋が消えてほぼ同じ容姿と声の白マントが活躍するのだが、団員の誰も同一人物である事を疑っていないのが奇妙である。

 エンディングのキャストでも、白マントの声優はしつこく「?」と表記されている。

 ひょっとして実は別人なのだろうか?

 なおカミンスキーは白秋についてより詳しく知っているようであった。