第7話:隠密作戦!デートを追え
神山が一時的に帰国して、欧州で探ってきた情報をもららす。それによると莫斯科華撃団の新隊長カミンスキーは、過去の経歴が一切不明な謎の人物とのことである。
第1話では神山への評価が低かった団員たちは、今回はなぜか神山を懸命にもてなしたり、さくらとクラーラを連れた神山の浅草観光に嫉妬をして尾行をしていた。
物語のテーマが尾行ということもあって月組も活躍していた。
さらに偶然にもカミンスキー側も神山たちを尾行していた。
そして全員視聴者にはバレバレの変装であるというのに、彼ら同士では完璧な変装ということになっていた。
白マントの正体を誰も見抜けないのも納得である。
第8話:波乱万丈!華撃団対戦
回想シーンで、カミンスキーは降魔の姿をしたレイラと対話をしていた。
それで第1話を見返してみたところ、クラーラを白マントと奪い合っていた上級降魔の容姿はレイラそっくりであった。
こんな重要な事に今さら気づいたのであるから、私も白マントの正体を見抜けない作中人物を笑えない。
莫斯科華撃団は全世界への根回しを済ませた上で、クラーラを賭けた華撃団勝負を帝国華撃団に挑んできた。
しかし戦いの途中で堂々と反則をして、クラーラを無理に覚醒させて白い翼の天使の様な姿へと変える。
カミンスキーはこれで世界を変える心算らしいが、詳細は謎のままである。
第9話:驚天動地!クラーラの真実
セバストーポリは前回の戦い以来空中から消え、海中に潜んでいた。
こういう性能もあるのならば第2話で突如帝都に出現したのもよく判る。
神山のロシアでの調査により、本物の莫斯科華撃団は全滅しており、偽の華撃団を率いるカミンスキーとは野望を秘めた科学者であった判明する。
かつてロシアではナターリャ・ルシュコヴァを首班として、人間と降魔の架け橋となる混血児を人工的に産み出す実験が行われており、その成功例がレイラとクラーラだったのだとか。そしてそのナターリャの同士が白マントこと白秋であり、研究を奪い取ったのがカミンスキーだったのである。
白秋の孤児院も、実は孤児の姿をした降魔を保護し人間の孤児と共存させる施設だったと判明する。
私はかつて『サクラ大戦2』の考察記事で、京極慶吾の能力と理想を高く評価し「米田一基と京極慶吾は互いに相手を極論の徒であると誤解をしていたが、しっかり話し合っていれば実は妥協して漸進的な改革が出来たかもしれない」という主張をした。
だからこの孤児院の実態を知った時、本気で泣いた。そして京極が架空の人物だと分かっていながら、「京極、見てるか! 貴様が望んでいた人と魔の共存、一歩ずつ理想に近づいているぞ!」と叫んだ。
世間は今こそ京極を再評価すべきである!
なお前回姿を消したクラーラは白秋の下で匿われていたが、レイラにさらわれる。
帝国華撃団はレイラ以外の偽莫斯科華撃団を全滅させてクラーラを取り返しかけるが、セバストーポリの砲撃により邪魔され、ここでさくら機が大破する。
ちなみにこの戦いの中で白マントは白秋としての姿を現す。白マントの正体には何のオチもなかった。