「第二次世界大戦の体験を子孫に語り継いで欲しかったけど、うまくいかなかった」という老人の嘆きにしばしば出会う。
そこで「戦争体験を語り継いでくれる子孫」を育成できたかもしれない方法を考えてみた。
それは「日露戦争や第一次世界大戦を体験した自分の先祖が生きているうちに、その体験談を克明に聞き取り、まずその伝授の伝統を作る」というものである。
自分が先祖の戦争体験を語り継がない立場であるというのに、自分の子孫には自分の体験を語り継いで欲しいなどというのは、身勝手だからだ。
この方法自体は今や絵空事であるが、他の何かを子孫に語り継がせたいと強く思っている50代ぐらいまでの人には、多少の参考にはなるだろう。