無差別殺人への対策としての、死刑執行者の地位の競売・抽選

 死刑制度の存続の是非についてはここでは議論しない。仮に存続させるならという前提での改革案を披露したい。
 よく殺人事件の動機として「誰でもいいから殺したかった。」という発言を耳にする。こうした連中がいるのは嘆かわしいが、嘆いているだけでは問題は解決しない。
 彼等への対策としては、教育改革や刑事政策学の興隆等も考えられるし、それ等の効果が費用に勝るのであればやってもらいたいと私も思う。そしてそうした案とは原則として独立した形で、私にはもう一つ、予算に打撃を与えないどころか僅かとはいえ国家の収入にもなる案がある。
 それは、死刑執行者の地位の競売である。誰でもいいから誰かを殺したいという人の一部は、重罰という対価のある無差別殺人の計画を放擲し、これに応募する様になるであろう。また、報復感情を消せないで困っている遺族の中には、この制度を利用して救われる者も出てくる筈だ。加えて、今までこの作業を厭々担当させられてきた公務員を解放する事にもなる。
 競売だけだと、競り落とす費用の無い人物が初めから諦めてしまいかねないので、籤引きを併用するのも良いかと思われる。