2016-01-01から1年間の記事一覧

「来年の不運を全部使い果たした」と思い込みたい年末でした。

普段私が通っている医者は、治療が生ぬるい感じなので、いつも「もっと荒療治して下さって平気なんですよ。」と伝えています。 ところが年末年始にその病院が休みという事だったので、再発したら大変だからという理由で、私が驚く程の荒療治をしてきました。…

先進諸国の移民の受け入れ問題について、余り論じられていない二つの関連問題

移民問題については、「受け入れた移民をどう扱うか?」という問題とは別個に、「そもそも何人ぐらい受け入れるか?」という議論がある。経済や人権を論拠にして、日々様々な議論が行われている。 しかし、私の見聞が狭いせいかもしれないが、これと深く関わ…

インテリへの最大の嫌がらせ【実例編】

1 はじめに ずっと昔に、議論をしているように見せかけて嫌がらせをする連中について、「インテリへの最大の嫌がらせ【理論編】」という記事(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20081028/1225147129)を書き、最後の方で「私は最近身近で採取に成功した典型…

ダブルスタンダードを批判する「冷笑系」にお困りの皆様へ

最近、韓国籍の人物が日本で仏像等の像を大量に破壊したという報道がなされた。 なお「という事件があった。」ではなく「という報道がなされた。」という表現にしたのは、私は判決が確定するまでは表現の上では無罪を推定すべきだと考えているからである。 …

井沢元彦著『脱・中国で繁栄する日本 国を滅ぼす朱子学の猛毒を排除せよ』(徳間書店・2015)

脱・中国で繁栄する日本: 国を滅ぼす朱子学の猛毒を排除せよ作者: 井沢元彦出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2015/11/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る評価 知識1 論理1 品性2 文章力3 独創性1 個人的共感1 全体を貫く論旨は、中国・韓…

浅草花やしきで現代の歌劇団のステージを鑑賞した後、秋葉原で帝国歌劇団の設定資料を鑑賞

「浅草花やしき」の存在を知ったのは『サクラ大戦』を通じてでした。地下の重要施設の上に、実在の遊園地があるという設定でした。 2004年に運営会社がバンダイに変わったらしいので、その後はセガのゲームで出すのは難しくなったかもしれませんね。まあこれ…

責任者

〜五月の授業風景〜 先生「奈良の大仏を作ったのは誰でしょう?」 生徒A「予習していたので知っていまーす。聖武天皇でーす。」 先生「ぶっぶー!作ったのは職人さんたちです。これこそが先生の教えたい人民の歴史なのです。」 生徒B「大日如来は作られる…

幸福の科学の古い本を読んでみた。大川隆法著『幸福の革命』(幸福の科学出版・1998)

幸福の科学への批判者の姿勢は多種多様であるが、元信者の間では「あの教団は、昔はもう少しまともだった」という共通の立場があるようである。これも細かく分けると「昔は良い宗教だった派」と「昔だってかなり悪い宗教だった派」に二分できるのだが、ベク…

夏に久々に『サクラ大戦3』をしたら、レアな状況に遭遇したので結果報告。

サクラ大戦3~巴里は燃えているか~初回限定B出版社/メーカー: セガ発売日: 2001/03/22メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (1件) を見る 夏に少しだけヒマな時期があったので、久々に『サクラ大戦3』をしてみた。 『サクラ大戦3』は戦闘が簡単だった…

ノーベル賞とナショナリズムの関係をめぐる議論で見過ごされがちな寿命の問題

日本人のノーベル賞受賞に浮かれる態度にも、それらへの批判・警鐘にも、様々なレベルのものがある。 底辺クラスでは、受賞者への自己の無自覚な投影による驕りと、「お前が優秀なわけでもないのに!」という原始的な批判がぶつかりあっており、数の上ではひ…

「マイノリティによるマジョリティ差別も批判すべき」どころか「自己の属する集団への差別も批判すべき」と考え始めた。

「マイノリティによるマジョリティ差別も批判すべきか?」という議論がある。それに近い議論として「批判すべきか?」の部分が「禁止すべきか?」等になっている亜種も様々あるが、今日の記事ではそうした近接の議論もこの論題を使って事実上論じる事にする…

「せんみつ」・「三味線」・「悪魔」・「マクベスの魔女」の中で一番怖いのは・・・

「せんみつ」という俗語がある。意味は複数あるが、ここでは「真実を言う確率が0.3%の極端な嘘吐き」という意味で用いる。 こういう人間は、何でも信じてしまう子供には強敵だ。大人にとっても、何の情報もない状態で初対面だった場合には、かなりの強敵だ。…

『復活のF』の亀仙人の能力に関する問題についての私の意見

『復活のF』で亀仙人がフリーザ軍の一般兵一人よりは強い事が判明し、しかも公式設定でそれが以前からの本来の強さであったと語られた。 フリーザ軍の一般兵といえば、戦闘力1000のナメック星人よりは強く、3000のナメック星人よりは弱いので、一般に戦闘力…

「「帰化」という単語は元々は差別的な意味なので使用すべきでない」という意見を憂慮中

「「帰化」という単語は元々は差別的な意味なので使用すべきでない」という意見を最近よく見かける様になった。 これについては一個の見識だとは思っているので「絶対反対だ!」と対抗する気にはならないのだが、副作用が強過ぎる見解であると思い、憂慮して…

もしも最近の幸福の科学の暴走が全て計算づくであったとすれば・・・

最近の幸福の科学は、ほとんどの人が嘘だと見抜けるような質の低い霊言を発表したり、教義の急な変更があったり、国法に背いて恥じない姿勢を教祖が堂々と公言したりと、暴走が続いている。そしてその暴走の結果、比較的思考力の高い者から順に退会が続いて…

『エクソシスト ビギニング』が突きつける、「ナチスが白人を相手にやった事は、周辺諸国が有色人種を相手にやった事と同じ」というメッセージ

エクソシスト ビギニング [DVD]出版社/メーカー: 日活発売日: 2005/04/08メディア: DVD クリック: 22回この商品を含むブログ (32件) を見る 第二次世界大戦後のヨーロッパではしばしば巨悪の例としてナチスが挙げられる。それが所謂庶民感情というものである…

統計を無視して何かを怖がる態度は三流。しかし統計を根拠に彼等を馬鹿にするだけではまだまだ二流。

「飛行機事故で死ぬ確率は、X事故で死ぬ確率よりもずっと低いですよ。だからそんなに飛行機だけ怖がる態度は愚かですよ」という発言を、幼少期に聞いた記憶がある。その頃の私はその論法で完全に納得していた。 その後の人生でも、「米兵が犯罪をする確率と…

『牙狼<GARO> HDリマスター』の副音声で崩れる、生活のリズム

初代牙狼のHDリマスター版が、現在再放送中である。金曜日の夜中、日付の上では土曜の午前1時23分頃から放映されている。 これに、出演者や監督が副音声でオーディオコメンタリーを入れている。 撮影時の苦労話等も聞けて、かなり面白い。 急遽構成を変えた…

一気読みをして真価が理解出来た漫画『ぼくらはバラの子』

ぼくらはバラの子 1 (花とゆめCOMICS)作者: 水森暦出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2013/11/20メディア: コミックこの商品を含むブログを見るぼくらはバラの子 2 (花とゆめCOMICS)作者: 水森暦出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2014/04/18メディア: コミック…

「国連は中立である(べき)か?」という議論の副作用について語ってみる。

リアルタイムで視聴したのか録画で視聴したのかは秘密であるが、歴史教科書問題に関する討論番組を視聴した経験がある。 ある教科書が国粋主義的かそうでないかをめぐる論争だったのだが、その中で反対派の一人が「大日本帝国憲法はアジアで最初の憲法とか書…

マック赤坂氏の「紅一点」発言は、事実だとしたら残念

今回の都知事選の前哨戦では、マック赤坂氏が7月12日に主要候補者同士の討論会に乱入して泡沫の権利を訴えていたのが印象に残った(参照→http://www.hochi.co.jp/topics/20160712-OHT1T50194.html)。 あの行動は、いい問題提起になったと思う。 しかしなが…

ゴドーをジラされて待ちながら

西暦1954年、初代『ゴジラ』が映画界にデビューした。 戦争や原子力の脅威を、怪獣を使って比喩的に描いた作品である。怪獣映画という本来は子供向けのジャンルでありながら、その作風のレベルはまさに芸術であった。 芸術を鑑賞する能力のあった者たちは、…

「日本神話イザナミ語り」拝聴

鳩ケ谷氷川神社(http://www.hikawajinja.jp)にて、七月十六日十八時半から雅楽・巫女舞が、十九時から声優の小山茉美氏による「日本神話イザナミ語り」が、開催されると聞き、雅楽も小山氏も好きなので行ってきました。 六時過ぎに、少し早めに着いた心算…

私が多大な影響を受けた本(3)――なだいなだ著『人間、この非人間的なもの』(筑摩書房・1972)

人間、この非人間的なもの (1972年)作者: なだいなだ出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1972メディア: ?この商品を含むブログを見る 最近、「あなたの思想に最も影響を与えた思想家は誰ですか?」と聞かれた。 こういう質問は、社会的には逐語的に解釈して返…

知識欲・食欲の低下

昔の自分は知識欲に苦しんでいた。その知識欲は名誉欲と密接に絡んでいた。「そんな事も知らないの?」と言われる回数を減らしたかったのだ。 しかし三年ぐらい前から、突然これが消えた。なんとなく「もういいや」と思ってしまったのである。 これで一気に…

『牙狼‐阿修羅‐』

新日本プロレスとのコラボ作品で、一話だけ放映されたものである。 プロレスに疎い私は、見る前は楽しめるかどうか不安であったが、古参ファンのための大サービスとして冴島雷牙の母の立場でカオルが登場していたので、直ぐに不安は消えた。 カオルが雷牙に…

『牙狼<GARO>-魔戒烈伝-』全話視聴計画(第7〜12話)

第7話「転校生」 ラダン封印後、魔戒法師を引退して高校に通い始めたハルナの物語。 「未成年がホラーになることは(ほとんど)ない」という設定が語られる。言われてみると確かに、今まで登場したホラーの大半が成人に憑依したものであったし、たまに未成年…

『牙狼<GARO>-魔戒烈伝-』全話視聴計画(第1〜6話)

第1話「鎮魂歌」 この話が始まった時には事前の情報がほとんど無かったので、最初にシグトが登場した時には彼こそが主人公の新編が始まるのではないかと思ってしまった。 しかし途中から烈花が登場し、烈花の物語になった。 一般の魔戒騎士は死後も刺激があ…

「犯罪者でない者は顔を見ればわかる」と主張する国家権力者は怖い。

数か月前、暴力革命を起こす可能性があると警察に疑われている某政党の幹部のA氏が、「自分や別の幹部の顔を見れば暴力革命を企んでいない事が判別可能な筈だ」という意味の発言をしていた。 これは実に恐ろしい発言であった。 顔で犯罪者かどうか判別出来る…

政党は、なるべく多くのカルトと全方位等距離交流をして欲しい。

かつて、ほとんどの新興宗教は自由民主党(以下、「自民党」と表記)にだけ票を売っていたものである。 その頃の自民党はカルトの総合商社とでもいう様相を呈していたし、これに不満を持つ者も多かった。 その後、マルクス主義を奉じない野党が続々と現れ、…