2010-01-01から1年間の記事一覧
未成年の頃、「大晦日に漁に行くと、牛鬼に襲われる。」という内容の怪談を読んだ。 その後、成人して労働法を学んだ時に、あの怪談は労働法が無かった時代において、事実上の同盟罷業の根拠の役割を果していたのかもしれないと思った。 皆で牛鬼の怪談を信…
過去に私は、アパグループの「真の近現代史観」懸賞の初回と第二回に際して、最優秀賞を獲得した論文を二回とも批判したが(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20081107/1226009194・http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20091122/1258875769)、今年は第三回…
マクベス (新潮文庫)作者: シェイクスピア,福田恒存出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/09/02メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 35回この商品を含むブログ (84件) を見る 桑原武夫著『文学入門』(岩波書店・1950)の改版(1963)の42ページに、「コミュ…
『地獄の牛鬼』という怪談がある。 「この世で最も恐ろしい怪談は『地獄の牛鬼』だ。だがその内容を知った人は恐ろしさの余り即死してしまう。」という内容の怪談である。 最近この怪談の原型かもしれない記述を、源信の『往生要集』の中に見つけた。 源信に…
銀座人形館(http://www.angel-dolls.com/index.html)で三輪輝子先生の個展が開かれています。滅多に無い機会ですから、万難を排して駆けつけました。 どの作品も、当然ながら非常に美しかったです。 今までの私は、西洋人をモデルとしたビスクドールが大好…
京王線に乗ると、年がら年中高尾山への観光を勧められます。私もついに広告の圧力に屈し、紅葉狩りを兼ねて、一応一度は高尾山を見ておこうという気分になりました。 休日という事もあり、また都心からの交通費の安さのせいもあって、予想通りかなり混んでい…
「クリスティーヌ・ド・ピザン──最初の女性知識人」(http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2010/11/maria_giuseppina_muzzarelli_ch/)を聴いてきました。 会場の「コラボレーションルーム1」という部屋は初めてだったので、当初は少々不安だったのですが、…
仏陀再誕 [DVD]出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2010/05/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (7件) を見る 「平凡な雰囲気の真面目な女子高生ドラマ風に始まる。」と超映画批評には書かれていたが(参照→http://movie.mae…
ベルリン陥落(トールケース仕様) [DVD]アーティスト: ドミートリイ・ドミトリエヴィチ・ショスタコーヴィチ出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー発売日: 2002/11/25メディア: DVD クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る ソ連のプロパガンダ映画『…
北朝鮮が日本人拉致の事実を急に認めた時、日本ではこれを評価する声よりも長年の嘘を糾弾する声の方が大きくなった。この世論により、対話は事実上打ち切られた。 北朝鮮政府風情に厳しい規範を適用しようとした日本国民は非現実的であったし、民主主義国と…
『竜馬がゆく』(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20100702/1278002026)で一番面白かったのは、竜馬が日本人を全て大名にしてしまおうという目標を持っていたという設定である。 並の近代化論者は、庶民が絶対多数であるという印象に引き摺られて、人…
昭和天皇の戦争責任を追及する勢力と、天皇は平和の為に尽力した人物であると主張して称える勢力は、それぞれ非常に有力である。 二派は互いに激しく争っている様に見えるが、論争から一歩引いて考えてみると、両者は「平和主義は正しい。戦争を回避する努力…
大怪獣バラン [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2005/01/21メディア: DVD クリック: 15回この商品を含むブログ (19件) を見る 未確認情報だが、映画『大怪獣バラン』について、「あまりに退屈な作品なので、いつも上映開始から五分くらいで眠ってしま」う…
一部の親朝派が朝鮮半島の二政権を「朝鮮共和国・南朝鮮」と表記している事は、以前紹介した(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20091229/1262086396)。 本日、北朝鮮呼称問題について、更なる疑問が生じた。 「何故日本の親韓派の中に、親朝派に対抗して「…
唐沢俊一検証本、第一巻(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20090908/1252347436)・第二巻(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20100107/1262796318)に続き、第零巻・第三巻(参照→http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20100813/1281696282)も入手し、先程読み…
渋谷文化村に、「ブリューゲル版画の世界(http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/10_brueghel/index.html)」を観に行きました。 古楽器の音色が響き続ける上品な展覧会でした。「ブリューゲルとその前後の時代の作家の版画ならば、手元に資料があるさ…
大田区の森ヶ崎公園(http://www.city.ota.tokyo.jp/midokoro/park/morigasakikouen/index.html)に行きました。 途中、車の中から一瞬だけ「ポルノ雑誌モデル募集」という妙な文言の看板が見えた気がしました。連絡先らしきものが小さな字で左側に附記され…
「誕生!中国文明(http://tanjochina.jp/)」展を観に、上野に行きました。 不忍池では、蓮の上に乗っている亀さんを発見。 昼食には、いつも屋台に幻惑されて単なる背景と見做し続けてきたこのお店に、初めて入りました。 これが大正解でした。「もりそば…
以前から興味があった『機動戦士ガンダム MS IGLOO』シリーズ全九話を、本日は観賞した。 想像以上にCGは美しく、キャラクター達はアニメどころか下手な俳優よりも表情が出ていた。時にはCGである事を忘れてしまった程である。 かつてはCGだと重みが出…
今月七日、石川県議会議員だった森祐喜氏が逮捕された直後、父親である森喜朗衆議院議員はその件を謝罪したらしい(出典→http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100807/crm1008072105016-n1.htm)。 更に同十日には、元衆議院議員の浜田幸一氏が逮捕され、…
日本人はなぜ日本を愛せないのか (新潮選書)作者: 鈴木孝夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/01/24メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (12件) を見る評価 知識1 論理2 品性2 文章力3 独創性2 個人的共感1 37ページでは、戦後…
友人に誘われ、五島美術館(http://www.gotoh-museum.or.jp/index.html)に生まれて初めて行きました。 「陶芸の美」というのをやっていたのですが、『信長の野望 武将風雲録』が茶道具への興味関心を深める切っ掛けとなった私には、非常に懐かしみを感じる…
不愉快な男たち!―私がアタマにきた68のホントの話作者: 辛淑玉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る評価 知識1 論理1 品性1 文章力1 独創性1 個人的共感1 著者は、後に「オカマ」という…
今日は鎌倉の東の方に行ってきました。 少し前までの私は、暑さに物凄く弱く、夏に誰かと一緒に観光をすると、大概は迷惑を掛けた挙句に随分嫌われたものです。 最近急に暑さに強くなったのですが、その対価なのか、何故か一日中強烈な眠気に悩まされ、結局…
本土決戦については、沖縄の悲劇と比較して南樺太の悲劇は忘れられがちだ。 原爆についても、広島の悲劇と比較して長崎の悲劇が忘れられがちだと、しばしば指摘される。 犠牲者数等が冷静(冷酷)に計算されているのだろう。 だが後述する通り、実は樺太の悲…
本日の日記は昨日の日記(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20100724/1279952617)の続編的性格が強いので、未読の方には先に昨日の日記をお読み頂きたい。 本日も引き続き、唐沢氏批判は無しの方向で話を進める。仮説2−1に書いた通り、知人の死の直後はま…
23日午後、作家の村崎百郎氏が刺され、死亡したらしい(参照→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100723-00000183-jij-soci)。 この事件に関して、村崎氏の知人である唐沢俊一氏が『唐沢俊一ホームページ』に『村崎百郎氏、死去』という文章を書いている…
2009年11月24日のgurenekoの日記(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20091124/1259012735)で、私は幸福実現党を「前回の衆院選で新党本質に対して相手が二度と立ち上がれない程の奇跡の決定的圧勝という歴史的快挙を成し遂げた」と称えてしまった。 だが実際…
言語を話題とした友人達の会話をボーっと聞いていたら、「コリ語」という単語を耳が拾ってしまった。 最近古典ギリシア語を学んでいる私は、「私がアッティカ方言の学習だけでも苦労しているというのに、ひょっとしてこの人はもうコリントス方言(ドーリス方…
竜馬がゆく (新装版) 文庫 全8巻 完結セット (文春文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/03/13メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 38回この商品を含むブログ (27件) を見る 最近毎日異常に忙しい筈なのだが、ノートすら開けない満員…