2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

文化多元主義の究極

A「権力者に価値観を押し付けられない日々は幸せです。そして様々な問題を解決する糸口となる普通選挙制度を享受している事についても、私は嬉しくてたまりません。自由主義と民主主義は人類が勝ち取った究極の価値です。私はこれらを世界中に広め、各地で…

朝の噴水

昨日の朝、銀杏の葉が半ば浸かったまま凍りついている噴水の水を見かけました。 ちょうど凍り始める頃に偶然舞い落ちた葉だったのでしょう。 写真を撮ろうと身を乗り出して氷の上に体重をかけると、噴水の氷全体が僅かに傾いたらしく、手前の隅の方から水が…

『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』全話視聴計画(第13〜15話)

~MAKAISENKI~ vol.5 (初回限定仕様) [Blu-ray]" title="牙狼~MAKAISENKI~ vol.5 (初回限定仕様) [Blu-ray]">牙狼~MAKAISENKI~ vol.5 (初回限定仕様) [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2012/06/06メディア: Blu-ray購入: 3人 クリック: 5回…

孫文の『三民主義』を再読していて、浅羽通明著『アナーキズム』第六章の記述に疑問を感じた。

三民主義(上) (岩波文庫 青 230-1)作者: 孫文,安藤彦太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1957/03/15メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログを見る三民主義 下 (岩波文庫 青 230-2)作者: 孫文,安藤彦太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 19…

「5:5:3:1.67:1.67」という表現について

歴史教育において多大なる影響力を持つ山川出版社から2008年に出た『詳説日本史研究 改訂版』の417ページのワシントン海軍軍縮条約の内容に関する記述には、「戦艦・巡洋艦の保有量の比率を、米英各5、日本3、仏伊各1.67とする。」という表現がある。 同年…

大総統はホワイトヘッドに先駆けた

孫文は、古代から近代までの西洋哲学史を研究しつつ、中国の現状に合わせてそれらを咀嚼し、独自の「三民主義」という理論を築いた。死が近づいた1924年には広州の高等師範学校で連続公演を行い、三民主義の理論を体系的に語って後世に残した。 この講演内容…

王権が効かない空中浮遊の系譜――河上公からトム・B氏を経て麻原彰晃まで

『説文解字』は、後漢時代に書かれた有名な漢字の解説書である。甲骨文の研究が進むにつれて文字学の世界ではかなり権威を失ってしまったが、漢字圏におけるこの約二千年間の文字観を支配した書籍であるので、その意味での資料価値はやはり高い。 この書の第…

『孔子の教え』を「馬」で読み解いてみた。

本日は映画『孔子の教え』(http://www.koushinooshie.jp/)を観てきた。ある中国哲学の研究者から無茶苦茶つまらないと聞かされて以来、怖いもの見たさが募り続けていたのである。以下は分析や感想等である。 別に奇を衒ったレビューを書く予定ではなかった…