2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

歴史教科書の年代、話題ごとに「名目」に着目するか「実質」に着目するかを統一して欲しい。「実質」に着目する場合は用語もより無機的にして欲しい。

ニュースで読んだのだが、最近の歴史教科書では鎌倉幕府の成立年代をその「実質」に着目して1185年だと教えているらしい。 だが本当に「実質」に着目するならば、「将軍」や「将軍とその部下達」等の意味を持つ「幕府」という古式ゆかしい雅名を用いるのでは…

近年の幸福の科学で霊言ラッシュが止まらない原因が推測出来る一冊

宗教学者から観た「幸福の科学」 (OR books)作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2014/09/13メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 幸福の科学という宗教団体は、教祖の大川隆法は霊媒になって霊の言葉を語れるという教義を持ってい…

大川隆法著『忍耐の法』(幸福の科学出版・2014)

忍耐の法 (法シリーズ)作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2013/12/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る評価 知識1 論理1 品性2 文章力2 独創性1 個人的共感1 本書の「まえがき」は「職業としての「宗教家」というのは…

「日本の釈迦」としての豊臣秀吉

外国の有名人Xに何らかの意味で似ている日本の有名人を、比喩的に「日本のX」や「和製X」と呼ぶ事がある。当然ながらXの特徴の内のどの点に着目するかによって、人選は千差万別となる。誰を選ぶかで選者の興味や性格が浮き彫りになる事もある。 「日本の釈迦…

私が随分前に新聞を取らなくなった理由

はじめに 私は当ブログで何度か新聞記事に触れる内容の文章を書いてきた。引用する新聞は朝日から産経まで多種多様であった。まさかとは思うが、ひょっとしたら読者の皆様の何人かは、私が複数の新聞を読み比べている知識人だと誤解してくれていたかもしれな…

小異を捨てずに大同内部で相互批判し、大いに敵を利せ。それは敵を変容させる。

以前、「小異を捨てて大同につけ」論を批判する記事を書いた(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20140114/1389645511)。 当時の私が掲げた論拠は、「ある集団を恣意的に「大同」呼ばわりしても、それを包括する大集団や別の枠組みによる異集団が観念出来る以…

「日本」はどこから見て「東」なのか? 今度は陸に注目して考えた。

「日本」とは、「東」をイメージする言葉である。この単語が国号として採用された時、それはどこから見て東だったのかについて、以前考えた事がある。 網野善彦氏は「唐から見て東」という態度であったが、私は網野氏から学んだ発想法を応用して、「黄海から…