雑談

「ランボーたち」の大半も、どうせ優秀な文官に感謝していない。

「ベトナム戦争中は英雄だったのに、帰還したら待遇が悪かった」という主人公の憤懣を描いた『ランボー』という映画がある。 こういうタイプの「元・乱世の英雄」は世界中の様々な時代の「戦後」に登場し、同情を集め続けている。『戦争は女の顔をしていない…

「懲役の冤罪は、金で多少は償える。死刑の冤罪は、どうしても償えない」というありふれた主張には、「多数派の死生観に基づく場合」という限定が必要。

「懲役の冤罪は、金で多少は償える。死刑の冤罪は、どうしても償えない」という有名な主張がある。 大して批判されていないところを見るに、多数派の死生観には合致していそうである。 私個人の死生観にも、概ね合致している。 しかしそれを誰にも当てはまる…

「Xを叩いてYを放置するとは、このダブスタめ!」への、定跡よりも本質的な反論。

「Xを叩いてYを擁護するとは、このダブスタめ!」という発言は、前半の前提部分さえ正しければ後半の結論部分も大概は正しい。だから私もよく使うし、またよく支持する。 一方で「Xを叩いてYを放置するとは、このダブスタめ!」という発言は、攻撃対象が警察…

大川隆法氏の死とその後の教団の動向は、『ファイナル・ジャッジメント』の解読を通じて10年以上前にgurenekoによって予言されていた?

大川隆法氏が今月2日に死んだが、報道等によると教団では先妻やその五人の子供達はすでに左遷や追放をされており、消去法で無名だった「ぽっと出」の後妻の大川紫央氏が後継者として最有力視されているそうだ。 その大川紫央氏というのが、教団の公式見解で…

大川隆法氏の死去情報についての感想

このブログでその著作を集中的に批判してきた三人(参照→https://gureneko.hatenadiary.org/entry/2020/10/07/230000)のうちの一人である大川隆法氏が死去したらしい。 個人的な感想を言うと、濤川栄太氏の死の時と大体同じく、一種の感慨こそあれ、まだ喜…

幸福の科学の映画『呪い返し師—塩子誕生』の挿入歌『塩子登場のテーマ』の歌詞の時系列の問題

幸福の科学の映画『呪い返し師—塩子誕生』の挿入歌のうちの一曲である『塩子登場のテーマ』を耳にし、時系列に疑問を持ったので書いておく。なお映画自体の出来や他の歌の出来や『塩子登場のテーマ』の曲の出来については一切論じない。 この歌詞は、「来る…

「戦争体験を語り継いでくれる子孫」を育成できたかもしれない方法を考えた。今さら手遅れの手法だが。

「第二次世界大戦の体験を子孫に語り継いで欲しかったけど、うまくいかなかった」という老人の嘆きにしばしば出会う。 そこで「戦争体験を語り継いでくれる子孫」を育成できたかもしれない方法を考えてみた。 それは「日露戦争や第一次世界大戦を体験した自…

保守派の大半すらロシアの好戦主義を見抜けなかった日本(76年半ぶり2度目)

最近発生したロシアのウクライナ侵攻を、何年も前から予測できていた者がいれば、何年も前から警鐘を鳴らすことで今現在一気に思想的影響力を強められたであろう。 しかし「俺様は何年も前から警鐘を鳴らしていたぞ。その証拠がこれだ。今後はもっと俺様の主…

「日本を戦争の出来る国にするな!」という人たちが「だから食料自給率を下げろ!」と言っているのをまだ見たことがない。

「日本を戦争の出来る国にするな!」という主張をしている人たちを、駅などで時々見かける。 ところが詳細に話を聞くと、いつもその目的を達成するための具体論は、法律の話がほとんどである。あとはせいぜい武器弾薬の話がたまに出る程度である。場合によっ…

強力なタブーは、逆にタブーであると認識されにくい。「魑魅魍魎」の言い間違いについて。

事情により手短に。 あるアイドルが「魑魅魍魎」の読み方を知らずに、ある別の単語と同じ発音をしてしまい、活動の自粛に追い込まれたらしい。 この件で自分の世界観を問い直して欲しい方々が二種類いる。 欧米において「弱者」とされた人への配慮として生ま…

「戦争責任の反省はドイツに学べ」が左派を変質させた可能性について

1.現状確認 以前別の記事*1にも書いたが、私は「日本全体が右傾化している」という言説には賛同しない。ただし「社会主義が退潮した」・「自衛隊の人気が高まった」という二点に本当に話を限るならば、その二点に関してはここ半世紀は右傾化してきていると…

怒りの効用 私自身は二度と活用できないが

9月から弊害の大きな記事を大量に削除または非公開にすると予告しましたが*1、中でも仏教の助けを借りて貪・瞋・痴を一気にほぼ消し去る方法論については、記事全体を仮に残しておく場合でも「以下何文字削除」という形で消し去ろうと思っています。 話を「…

不気味な符合。25年周期で日本に起きる「多数の一般乗客を巻き込むテロ」。

「自分たちは正しい!」と強く思い込んでいるカルト組織が、対立団体などに多大な被害を与えることは、しばしば見られる現象である。 しかし、それが「多数の一般人を巻き込む攻撃」であり「日本が舞台」であり「逃げ場のない乗り物という密閉空間が主な被害…

「安倍政権の暴走」よりも何倍も怖い「ポスト安倍政権の暴走」

「ポスト安倍が誰であれ、安倍政権より危険」等と書くと、かなり熱狂的な安倍政権支持者ですら一歩引いて警戒するであろうが、私は本気である。 理由は、政権の反対派が長らくスローガンとして「自公政権打倒」ではなく「安倍はやめろ」と唱えてきたからであ…

芯の無い扇動屋を苦しめる過去の己の言動

以前、幸福の科学のアンチとシンパの多種多様なブログを集中的に読みふけったことがあった。 本来の目的は幸福実現党の監視のための基礎知識の収集であったが、副産物として扇動屋というものについてそれなりに面白い知見を得ることができた。 芯がある人は…

2018年の世界の民主主義指数ランキングを眺めて考えたこと

1.はじめに 有名なエコノミスト・インテリジェンス・ユニットによる2018年の世界の民主主義指数ランキングを眺めた。 前にも少し書いたことだが*1、私はこうした世界規模の取材力と広範な支持に裏打ちされた権威あるランキングを原則として概ね信じる事に…

週刊ポストと流行語大賞を比較してダブルスタンダードを告発した人には、外山恒一氏の事も思い出して欲しい。

小学館の週刊ポストが「韓国なんて要らない」という特集を組んだ件について、差別的であるとして批判する声が一方にある。 これに対して、ユーキャンが「保育園落ちた日本死ね」を流行語大賞に選んだことについては、差別的であるという批判が弱かったとして…

「鳳梧洞戦闘」・「青山里戦闘」に関して親韓派が何も語らないのは悪手だと思う。

日韓では歴史や領土をめぐって様々な対立があるが、日本国内では大概は相手を擁護する見解も流通し論争が起き、その事に密かな誇りを持つ者も多数いる。 そして昨今では、輸出管理をめぐる対立で韓国を支持する意見が他の論争の平均より弱い事を危ぶむ声もあ…

「マスコミが諸派の動向を報じないのは、もはや参入障壁ではなくビギナー優待制度」という私の主張の証拠がやっと出来上がった。そして、「ではどうすべきか?」についても語る。

1.「起」の章 幸福実現党をマスコミがほとんど報道しない件については、多くのシンパが「マスコミが報道しないから票が伸び悩んで、悔しい」と語り、多くのアンチが「マスコミが報道しないから票が伸び悩んで、嬉しい」と語っていた。 私はその風潮に抗し…

最近、統一教会と政界の癒着を告発する主張をほぼ見かけなくなっていた件について。

第一次安倍政権の頃は、安倍晋三氏と統一教会の癒着が囁かれ、「安倍壺三」というあだ名も一部で流行していた。 しかし第二次安倍政権になってしばらくした頃から、統一教会と政界の癒着を告発する主張をほぼ見かけなくなっていた。 代わりにしばしば目にし…

「れい新」と「N国」はポピュリズムの要素が濃厚だと思う。しかし民主主義を砕く波としての側面よりも、防波堤としての側面の方が強いと思い、感謝している。

世間では既成政党の支持者からの「れい新」と「N国」への風当たりが強い。ポピュリズム政党だとして批判の対象とされている。 かくいう私も、既成政党のほうが好きであり、「れい新」と「N国」が大衆扇動型の政党であると分析しているうちの一人である。 に…

幸福実現党衰退の時期を見切った自分の判断は正しかった。

幸福実現党が結成されたとき、マスコミがしっかりと監視をしてくれないのに候補者数が無視できないレベルの人数だったため、ボランティアで監視を始めた。基本的に実現党の総裁を筆頭とする有力者の言動の問題点を紹介していく形であった。 母体である教団自…

「コンビニからのエロ本撤去反対論」、ネットで読めるのはせいぜい「間接的に困る人の意見」まで(別館からの移転記事)

「コンビニからのエロ本撤去」について、「自分は多様な反対論者の意見をかなり学んだ」と思っている人は、自称賛成論者にも自称反対論者にも多いだろう。 しかし、その反対論者の意見が、せいぜい「間接的に困る人」の意見に限られていないか、今一度思い出…

書き溜めていた最後の幸福の科学関連メモ 「その人と組んで問題が生じませんか?」の巻

幸福の科学グループの観察を引退する時には書き溜めていたメモを全部放出するとかつて宣言したが(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20180128/1517142281)、本記事は秘密のネタ帳において記事化に値する最後のメモを元にしたものである。 テーマは、「…

麻原彰晃処刑について思った事を幾つか語る

麻原彰晃処刑について思った事を幾つか語る。 ※「死後に崇拝対象とならない様に」と行政に圧力を加える行為の是非 処刑の是非、処刑の時期、処刑後の対応のすべてについて、「死後に崇拝対象とならない様に工夫して欲しい」という意見が見られた。 しかし大…

幸福実現党監視の思い出【時系列篇】

西暦2009年初夏 幸福実現党の結成を聞いた。 政策はほぼ支持出来なかったが、膨大な数の選挙区で立候補するという覚悟を高く評価した。元々私は無投票当選は政治家を堕落させ易いと思っていたので(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20080516/1210909871)、…

幸福実現党の監視の思い出【総論篇】

半年程前に幸福実現党の監視及びその手段としての幸福の科学の観察を近々終えると発表した(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20180128/1517142281)が、今日をもって本当に定期観測を終え、党員・信者・アンチのブログのうち、幸福の科学ネタが中心のものを…

香山リカ氏が「某氏が死んだ」とツイッターで発言すると、皆がそれをほぼ信じ込む社会は本気で怖い!

ツイッターで"@rkayama"として発言をしている香山リカ氏が、数日前に「某氏が死んだ」という意味の発言をした。 すると、某氏と関係のあった人が皆それを頭から信じて、「冥福を祈る。」だの「地獄に堕ちろ。」だの「死ぬ前に罪を償って欲しかった。」だのと…

やや日刊カルト新聞の『さらば青春、されど青春。』の神速レビューに問題点を発見。信者諸氏には反転攻勢の機会到来だと助言しておく。

やや日刊カルト新聞に、『さらば青春、されど青春。』とかいう題名の幸福の科学の映画の神速レビュー(http://dailycult.blogspot.jp/2018/04/blog-post_30.html)が掲載された。 その中に、「幸福の科学映画といえば、近年では創価学会・池田大作的な悪者を…

光孝天皇「基経は阿衡を越えた!」 藤原基経「私なんてせいぜい阿衡です。」 宇多天皇「オイ、阿衡の基経!」

『日本三代実録』によれば、藤原基経は阿衡事件以前の元慶八年七月には阿衡を自称している。 この事からいきなり、「阿衡事件において藤原基経が本当に不愉快だった点は「阿衡」自体ではなく・・・」と話をつなげる人を幾人か見た事がある。 それが学会の通…