2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『まぼろし探偵』全話視聴計画(第29・30・31話)

第29話 妖鬼現る オープニングのテロップでは白髪鬼の俳優が「?」と表記されているが、話が始まった途端に白髪の怪人がいつもの明石竜二の笑い声を響かせながら若い女性を誘拐しているので、明石竜二演じる「前川博士」なる人物が劇中に登場するのはその…

佐藤優氏の対抗馬が現れないものか・・・

外務省を休職中の佐藤優氏は評論の世界で大いに活躍している。これが本人にとって喜ばしい感想であるかどうかは判らないが、公務員より評論家の方が氏の天職であるとも思えてくる。 ただ元実務家という立場で外交を語る人物として氏一人だけが極端に目立って…

『まぼろし探偵』全話視聴計画(第27・28話)

第27話 謎の仮面博士 御大層な題名だが、国際科学者管理委員会の日本支部長であるジョンソン=ドナルドの正体が実は国際犯罪組織「紅髑髏団」の一員だったという事の、比喩的な表現に過ぎない。 「ジョンソン=ドナルド」では姓が先で名が後になってしまう…

『まぼろし探偵』全話視聴計画(第26話)

第26話 七色真珠 日本に亡命してきたアナトリア王女が、部下のタイロン・シメノルと共に湯河原に滞在している。だが王位を狙うパスカルは、ダンカン・リュック・ビリーを率いて付近まで来ていた。 以上の七人の外国人を演じるのは全員日本人俳優である。そ…

東村山菖蒲まつり最後の日

昨日は東村山菖蒲まつりhttp://www.shoukoukai.or.jp/shoubu.kaika.htmlの最後の日でした。昼に暇が出来たので、訪れる事が出来ました。 数日前にも何度か機会が有ったのですが、雨の中の落ち着いた雰囲気の菖蒲畑を鑑賞したかったのです。 東村山駅で降りた…

毒草

十年前、毒の花に瘴気を浴びせられた。 肌は爛れ、胃は荒れ、疲れやすくなった。 知恵は消え、精神は不安定になった。 私は人間ではなくなった。 十年後、毒の花に瘴気を浴びせた。 体からも、心からも、毒は消えた。 私は人間に戻ってしまった。 しかし人間…

『まぼろし探偵』全話視聴計画(第24・25話)

第24話 ウランの秘密 神奈川県丹沢の山中が舞台。水原博士なる人物が、戦時中に同地でウランの鉱脈を発見していたという設定である。かつて水原の世話をしていた茂平老人は、水原の死後も遺児である次郎を育てていた。 ある日、そうした境遇を明かされた次…

麻疹とか百物語とか

最近こういう素晴らしいブログhttp://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090514/1242242625を発見した。はてなダイアリーだった事もあり、初めて緑スターも使用してみた。 コメント欄にも書いたが、ホメオパシーという思想は、ガードナーの『奇妙な論理』と…

中道風の論説にこそ御注意――丸山眞男の『戦争責任論の盲点』の盲点

ちょっと前に友人から、当ブログが「右翼も左翼も批判している」事を褒められた。この時私は、自分がまだまだ精進が足りないと反省した。 確かに当ブログの書評で複数回批判したのは、現時点まででは一般に右翼・左翼に分類される事が多い故濤川栄太氏と辛淑…

『まぼろし探偵』全話視聴計画(第21・22・23話)

第21話 暗殺団を倒せ 冒頭、第2話でリマール王女の命を狙っていた連中の屋敷と同じ屋敷の門から自動車が出発する。話の内容も、富士進と黒星十郎が取材を通じて知り合った外国の王族の暗殺を阻止するというものである。主な舞台となる場所で偶然吉野さく…

『まぼろし探偵』全話視聴計画(第19・20話)

第19話 海王星から来た少年 この記事を書くために使用しているエムスリイエンタテインメントの盤では第19話とされているが、実際の撮影や放映は初期に行われているため、富士警部を演じる役者が天草四郎に戻っている。 海王星から来た二人の少年が「風邪…

保守派に長沼ナイキ訴訟の第一審判決の部分的再評価を提案する。

所謂長沼ナイキ事件をめぐり、1973年に札幌地裁で自衛隊を違憲とする判決が下された。これは『憲法判例百選Ⅱ[第5版]』(有斐閣・2007)の376ページでも相当否定的に紹介されており、また特に保守派からは憎悪・嘲笑・全否定の対象となっている。 しかし裁…

『まぼろし探偵』全話視聴計画(第17・18話)

第17話 Xマン? Xマンとは腹にXと書いた奇怪な衣装を着ている謎の犯罪者である。普段は赤垣という紳士である。後の『X-Men』とはおそらく何の関係も無い。 赤垣は西丹沢中川にある信玄の隠し湯とされる温泉旅館「中川館」に逗留している。武田信玄の家来の…

三度目の伊豆高原・人生最高の珈琲

先月に伊豆高原を訪れた際http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20090502/1241271250に見逃した施設を訪問しました。 今日は一日曇っていましたが、だからこそ長時間歩いても汗ばまずに済みました。 こういう日に鬱蒼とした森から漂ってくる匂いは良いものです。 …

2×2=4 2+2=4

昨日から引き続き、ザミャーチンの『われら』関連の話。 『われら』では、「2×2=4」という式が人間から偶然を排除する事で自由を剥奪する管理主義の象徴として使用されていた。 既視感があったので、先程「2×2=4」やそれに似た式が登場する手持ちの文献を…

ディストピア小説をディストピア小説だと感じられる人は幸福である。

久々にザミャーチンの『われら』を再読した。この作品は徹底的な管理社会を描いており、一般にディストピア小説に分類されている。 しかし本日私の中で、北朝鮮の貧困層は本作品にどの様な感想を抱くだろうかという思考実験が自然に始まった。そしておそらく…

『まぼろし探偵』全話視聴計画(第13・14・15・16話)

第13話 消えた花売り娘 前回正義役を演じた明石竜二は、再び悪役となる。日本人の少女を攫って香港に売り払っているらしい。 劇中では千葉や神奈川神奈川で起きた子供の行方不明事件も彼の組織の犯罪である可能性が匂わされていたが、まぼろし探偵は自身が…