麻疹とか百物語とか

 最近こういう素晴らしいブログhttp://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20090514/1242242625を発見した。はてなダイアリーだった事もあり、初めて緑スターも使用してみた。
 コメント欄にも書いたが、ホメオパシーという思想は、ガードナーの『奇妙な論理』という著作で一度だけ見た経験があった。その時はアメリカ人を馬鹿にしてしまったものである。日本でも連中が着々と勢力を伸ばし、あまつさえ事実上のバイオテロまで奨励していたとは、この告発を読むまで全く知らないでいた。 
 既に多くの反響が寄せられているが、更に一人でも多くの人に読まれるべき、大変有意義な内容であると思われる。本日の本題にも少しは関係のある話だったので、これを機に紹介してみた。
 さて、新型インフルエンザの恐怖が日々人々を脅かしているが、昨日の私は引き篭もって『デカメロン』を一気読みした。勿論、世情と自己の境遇とに因んでの選択である。
 これはなかなかに辛い作業であった。後半のカランドリーノ等の一部の例外を除けば、主要登場人物は毎回異なる。そして人物を頭の中に思い浮かべずに読み終われる程に単純な話は少ない。やはりこれは十日かけて読むべき書だと痛感した。今後同様の失敗をする人が一人でも減る様、恥を忍んでこの一件もここで公開しておきたい。
 ところで、デカメロンに触発されてふと疑問に思ったのが、日本の百物語である。蝋燭の火を一本ずつ消していくのだから、夜にやらなければ面白くない。しかし全部話し終える頃に東の空が白み始めたら興醒めであろう。せいぜい500分以内に終えるとして、一話につき5分。5分以内に語れて一応は怪談として成立している様な便利な話、果たして100話も揃えられるものであろうか?

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 (ハヤカワ文庫NF)

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デカメロン―十日物語 (6) (岩波文庫)

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