『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』全話視聴計画(第13〜15話)

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第13話 仙水
 ザルバが壊れる。阿門法師の再来呼ばわりされているレオだが、若き日の阿門が造ったこのザルバの直し方を思い付けない。
 結局鋼牙に呼ばれた邪美が修理に必要な「仙水」を採りに行く事になるのだが、目的地では赤い仮面の男が待ち構えていた。
 魔戒騎士を排除して魔戒法師だけでホラーに立ち向かう世を目指す赤い仮面の男は、魔戒法師である邪美を仲間に引き入れようとする。しかし何故魔戒騎士を敢えて排除しなければならないのかを説明する事が出来なかったため、全く説得力が無く、当然邪美には拒否される。
 ボス級の敵キャラクターが過度に愚かだと、観ていて腹立たしくなってしまう。せめて嘘でも良いから「魔戒騎士が封印したホラーは復活し易いんだ!」だの「魔戒騎士と違って返り血を全く出さないホラーの倒し方を、俺は発明したんだ!」等の論法を駆使して欲しかった。
 なお、今回からエンディングで列挙されるキャストに、役名が付かなくなった。「赤い仮面の男」役が存在しないのが不自然だと今頃気付いたのかもしれないが、手遅れである。
第14話 再会
 元老院所属で忙しい鋼牙よりも先に、山刀翼が破滅の刻印の力に倒れる。余りに頻繁に変身していたのか、それとも鋼牙の遥か以前に刻印を付けられていたのか?いずれにせよ、刻印を付けられてから何度変身したのかを、鋼牙は翼に参考のために聞いておくべきであったと思われる。
 前回鋼牙を助けに来た邪美だが、今回は翼が死にかけても助けに来ない。小説『妖赤の罠』では良い仲になりかけているかの様な記述があったが、それは設定には進化しなかったのかもしれない。
第15話 同胞
 少年時代の鋼牙の話がメイン。前作の第十二話では鋼牙の修行は独学の印象が強かったのだが、今回の話で彼が魔戒騎士になるための正規の教育も受けていた事が判明する。
 鋼牙が所属する班の教員である四十万ワタルが教育者として優れていたためか、あるいは機関の教育のマニュアルが非常に洗練されているためか、一番弱そうに見えた班員も含めた全員が、かなりの速度でソウルメタルを操れる所まで行く。
 この事から間接的に判明するのは、零を育てた道寺が教育者として天才であったという事である。
 七歳年上で正規の教育も受けた黄金騎士にほぼ匹敵する未成年を育てるというのは、並の能力ではない。
 一人だけなら偶然の可能性もあるが、どうやら彼は風雲騎士バドをも育てているらしいのである。株式会社サンセイアールアンドディの公式サイトの「製品情報」の「2011」の「暗黒騎士呀鎧伝」(http://www.sansei-rd.com/products04/kiba/top.html)の「1stバトルボーナス」では、バトを「銀牙騎士ゼロの兄弟子」と紹介されている。
 以前の記事(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20111212/1323616291)で証明したが、このバドは冴島大河よりも遥かに強い。暗黒騎士を除けば、魔戒騎士の中ではおそらく最強である。
 ワタルは終盤で、逃げ足の速いホラーが逃げた際、魔導馬を召喚せずに諦めてしまっていた。このことから、この時点の彼が「試練」を乗り越えていない事はほぼ確実である。その様な人物でも後進の育成に携われる事から、試練を終えて魔導馬を召喚出来る者が極めて稀である事が判る。
 因みにこの修行場では、子供達は皆コードネームで呼ばれていた。その理由についてワタルは、騎士に成れない者もいるから騎士に関する情報を秘匿するためだという説明をしていたが、ワタル自身がそれ以前にフルネームで自己紹介をしていたので、この説明は方便であると思われる。批判精神の無い子供達は、こんな方便にあっさり騙されていた。あるいは「四十万ワタル」という名前自体もまたコードネームなのだろうか?