『牙狼<GARO>-炎の刻印-』全話視聴計画(第1〜3話)

第1話「業火−HELLFIRE−」
 今回の『牙狼GARO>』は、魔女狩りが盛んな時代のヨーロッパの架空の国「ヴァリアンテ」が舞台である。王族の名前から類推するに、この国がイベリア半島に位置するのはほぼ間違いない。
 黄金騎士牙狼が国の伝説的な英雄として崇拝される一方で、国王の側近のメンドーサの策謀により、通常の魔戒騎士・魔戒法師は悪魔や魔女と見做され弾圧を受け始める。
 主人公のレオン・ルイスは、魔女として火刑に処された女性が死の寸前に出産した赤子である。彼は父親のヘルマン・ルイスに救われ、国外で成長して黄金騎士牙狼となっていた。
 ただしヘルマンは十七年前にレオンを救った時点では、牙狼どころか黄金騎士ですらなかった。
 空白の十七年間の間にヘルマンが一度牙狼になってから息子にその称号を譲ったのか、それともレオンには父親以外にも師がいて彼が牙狼だったのか、その辺りの事情は現時点では不明である。
 また王家では王子のアルフォンソが二十歳となり、牙狼の紋章の入った記念品を授与される。彼と牙狼の関係も不明。
 この話の終盤でレオンの修行は完成し、それを見届けたヘルマンはレオンを連れてヴァリアンテに乗り込む。
第2話「刻印−DIVINE FLAME−」
 この地域にも「管轄」があり、番犬所も存在しているらしい。ヘルマンがそこを訪れた場面で、ヘルマンの称号が「絶影騎士ゾロ」である事や、事件の黒幕であるメンドーサが元々は元老院付きの魔戒法師であった事等の設定が語られる。
 エンディングのスタッフロールでは、この番犬所の神官は「ガルム」と表記されている。初代『牙狼GARO>』における東の管轄の三神官の正体と同じ名前だが、これは同一人物なのだろうか?それとも「ガルム」とは魔界語または旧魔界語の一般名詞なのだろうか?
 旅の途中でも、レオンの牙狼の鎧は母親から受け継がれたものという設定が明かされる。これで一応、前回私が感じた最大の疑問の一部は解決された事になる。
 メンドーサはアルフォンソが牙狼の紋章を得た事を知ると、牙狼に対する何らかのトラウマを刺激されて顔に模様が浮かび上がり、苦しむ。そしてメンドーサは策謀によって王妃を遠ざける。アルフォンソは逐電する。
 レオンもまたメンドーサと類似の症状に悩まされているようである。水で冷やすと一時的に治るらしく、『妖赤の罠』の五道アキラを彷彿させる。変身とこの症状が重なると、烈火炎装に近い状態になるが、常に心滅し易いという大きな欠点もあるようだ。
 新キャラクターとして、自力でホラーに勝てる魔戒法師のエマ・グスマンも登場する。メンドーサ程ではないが、彼女もまた魔戒騎士を嫌っている。
第3話「契約−ZARUBA−」
 牙狼の鎧と共にヘルマン親子に継承された魔導輪ザルバの修復作業がガイル法師の手で完成する。
 ガイルの助手マルセロはザルバを私物化しようとしてホラー「オンブラ」になってガイルを殺すが、結局はヘルマンに犯行を見抜かれて倒される。
 マルセロは強制的にホラーに憑依されたのではなく、ガイルを殺す力を得るため自発的にホラーの誘いに乗っていた。今回の題名の「契約」とは、レオンとザルバの間の契約のみならず、マルセロとホラーの契約も意味していたのだと思われる。
 ザルバの声優は実写版と同じであり、同一の魔導輪である事が示唆されている。どうやら阿門法師はザルバを一から作った人物ではなく、ガイルと同様の修理者と見做した方が良さそうである。
 過去のシリーズでは助言が主な仕事のザルバであったが、今回はレオンの症状を緩和する能力も果たしてくれるらしい。
 今回他に明らかになった重要な設定は、ガイル法師は先代の牙狼と共闘した事があったという事、先代の牙狼はレオンの母方の祖父であるという事、ヘルマンの旧名がロベルトであるという事、ザルバは牙狼と同時に生まれたという事、ザルバと契約出来るのは黄金騎士のみであるという事等である。
 終盤では逃亡中のアルフォンソが素体ホラーに包囲されるが、紫の鎧を着た魔戒騎士が彼等を瞬殺する。一応アルフォンソを救った彼だが、危険な返り血についての配慮らしきものは見受けられず、目的も不明のまま終わる。
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牙狼<GARO>?妖赤の罠?

牙狼?妖赤の罠?