五島美術館に行って若さに圧倒された話

 友人に誘われ、五島美術館http://www.gotoh-museum.or.jp/index.html)に生まれて初めて行きました。

 「陶芸の美」というのをやっていたのですが、『信長の野望 武将風雲録』が茶道具への興味関心を深める切っ掛けとなった私には、非常に懐かしみを感じる時代を中心とした品揃えでした。
 その意味で品揃えに不満は無かったのですが、配置にはかなり不満が残りました。30番の「青磁鳳凰耳瓶」の様な左右対称の作品が、四方から観賞出来る位置に置かれている一方、38番の「三彩楼閣人物文大壺」や42番の「五彩人物文水注」の様な側面部の絵が魅力の作品が、一方向からしか観賞出来ない位置に置かれていたりしました。
 一時間半ぐらいかけてゆっくり観賞しました。観終わる頃には、かなりヘトヘトになってしまいました。でも同行の未成年の友人は復習をするとか言って、最初からもう一度全部観に行きました。若さを羨むと同時に、若さを羨むとは私も既に焼きが回っているなと思いました。
 休憩所では『ゆがみの美』という映像が流されていました。千利休やその弟子の活躍で、日本人の美意識が変化し、焼き物の価値が劇的に変動したという話を、史料を紹介しつつ語っていました。中でも曜変天目茶碗の価値の下落は酷く、これで財テクしていた人ならきっと利休を殺したい程憎んだだろうなと思わされました。
 庭園も観に行きました。

 大日如来だそうです。三尊風に並べていますが、製作者や製作年代は違っている可能性が高そうに見えました。
 この庭園では、他にも大量の石仏が無造作に並べられています。六地蔵なんかも何組もあって不気味です。
 美術館のあの作品群を集めた一族が、本当にこの石仏達も集めて庭に配置したのか、非常に疑問だと、友人は言っていました。言われてみるとその通りだと、私も思いました。

 庭園内には古墳までありました。
 その後、カラオケに行きました。
 友人はサザンを中心に歌いました。サザンってこんなにも人の肺腑を抉る歌詞も含まれていたのかと、改めて気付かされました。
 人生で色々経験すると、それだけ肺腑を抉られる歌詞が増えますね。
 多分私自身も、今まで無邪気に恋愛の歌や『およげ!たいやきくん』や軍歌や『ああ人生に涙あり』を歌う事で、知らず知らず人生の先輩達を大量に傷つけてきたんだろうなぁ・・・。
 とにかく本日は、未成年の友人との対比で自分の年齢を意識させられ続けた一日でした。

信長の野望 武将風雲録

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およげ!たいやきくん(DVD付)

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あゝ人生に涙あり/人生街道

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