「クリスティーヌ・ド・ピザン──最初の女性知識人」

 「クリスティーヌ・ド・ピザン──最初の女性知識人」(http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2010/11/maria_giuseppina_muzzarelli_ch/)を聴いてきました。
 会場の「コラボレーションルーム1」という部屋は初めてだったので、当初は少々不安だったのですが、「もしもこの機に再会出来たらいいなぁ。」と漠然と思っていた恩師と一階のエレベーター乗り場前で偶然遭遇出来たので、気後れせずに済みました。
 講演者のマリア=ジュゼッピーナ=ムッツァレッリ教授は、光沢のある滑らかで豊かな銀髪の持ち主でした。私の記憶にある銀髪の中では、一番美しかったです。
 講演が始まった後で、春に教授の著作の和訳が『フランス宮廷のイタリア女性──「文化人」クリスティーヌ・ド・ピザン』(知泉書館・2010年)として日本で出版された事の記念講演だったと知り、先に同書を読んでおかなかった事を後悔しました。幾つか質問を思いついたのですが、もしそれが著作を拝読すれば簡単に判る内容だったら申し訳ないので、やめておきました。自分で買って勉強します。
 今回の講演では、イタリア語学習のモチベーションも高まりました。「逐次通訳付き」という設定に甘えていたのですが、「法と正義とコウセイを象徴する三人の貴婦人」が登場した時、「コウセイ」がどのコウセイか中々判らず、難儀しました(かなり経ってから、「公正」だと判明)。日本語は同音異義語が多いので、通訳だけに頼っているとどうしてもハンディを背負ってしまうという事に、改めて気付かされました。
 帰宅後、直ぐに日記を書こうとしたのですが、結局眠ってしまい、報告が遅れました。

フランス宮廷のイタリア女性: 「文化人」クリスティーヌ・ド・ピザン

フランス宮廷のイタリア女性: 「文化人」クリスティーヌ・ド・ピザン