森ヶ崎公園――ポルノ雑誌モデル

 大田区の森ヶ崎公園(http://www.city.ota.tokyo.jp/midokoro/park/morigasakikouen/index.html)に行きました。
 途中、車の中から一瞬だけ「ポルノ雑誌モデル募集」という妙な文言の看板が見えた気がしました。連絡先らしきものが小さな字で左側に附記されてもいました。長い間風雪に耐えたという感があり、それがまたアンダーグラウンド文化らしさを醸し出していました。
 ただ、23区内の道端に堂々と立てられていた点だけがどうにも解せず、酷暑にもめげず、興味を持って徒歩で近付いてみました。

 なんと「ポルノ雑誌追放モデル地区」でした。本気で追放する気が無かったのか、気が変わった後で撤去する金が無かったのか、ともかく放置されている内に、強調目的で赤くした部分だけが塗料の質の違いから却って先に読み難くなり、看板自体の疲弊によって美化という本来の目標とは逆の印象を付近に撒き散らす根源になってしまったようです。
 となりに立てられた看板の「さあやろう 愛の心で 町の美化」という文言も、皮肉たっぷりといった感じです。
 暑さに耐えた甲斐がありました。馬宇殿にもお見せしたかった・・・。
 森ヶ崎公園は、下水処理センターのすぐ傍にあります。独特の臭いさえ気にならなければ、大量の水がもたらす涼しさを堪能出来ます。

 なんとなく、「粛清」という題名が思い浮かんだ写真。さあやろう、愛の心で・・・