2010-01-01から1年間の記事一覧

「民主党政権」に「NO!」

かつて、小政党である新党さきがけや保守党が入閣した自民党を中心とする連立政権は、一般に「自社さ政権」・「自公保政権」と呼ばれたものである。 ところが先の衆院選以後は、「民社国政権」や「民国政権」が成立しても、何故か政権は一般に「民主党政権」…

無用かもしれないし無用の用かもしれないし

学生の諸団体が、毎日教室という教室に、大量のビラを配る。誰もビラに興味が無いから、誰も配るのを邪魔しない。配られたビラは、運が悪いと数分後に、運が良いと数時間後に、全て掃除のおじさんに回収されてしまう。 ある専制主義国から来た私の知人が、そ…

THE COVE

何かと話題の『THE COVE』(ザ・コーヴ)の試写会に行ってきたので、感想等を報告したい。 まずは、映画の主人公ともいうべきリック=オバリーが、アメリカ等でもイルカ漁の違法な妨害活動をして何度も捕まっているという事実が語られた事に、驚かされた。彼…

豪雨の日比谷公園

夕方に30分程暇が出来たので、豪雨の日比谷公園を見に行きました。 噴水の中でも、一番贅沢な噴水とは、豪雨の中の噴水だと思います。 普段は通れる道が大きな水溜りのせいで通れなくなっていたりして、不便でしたが、同時にまた非日常を楽しめもしました。 …

森のおいも屋さん

世界中の猫が別の世界へと逃げ出してしまった程に暑い暑い日に、私は一匹だけ逃げ損ねた猫と一緒に森へ向かった。私たちは森の奥でおいも屋さんを開きたかったのだ。 緑が私の目を癒したので、私は感嘆した。猫は 「美しく見えるあの繁みだけど、近付くと蚊…

ペリーヌとの偶然の再会

昔、『ペリーヌ物語』という題名の連続アニメーションの後半部分を再放送か何かで観た。それなりに面白かった記憶があるのだが、何が何でも再会したいという程のファンではなかったので、ネットに触れた後も特に検索するでもなく、ほとんど忘れかけていた。 …

数年後に気付いた彼女の事情

私は不愉快な記憶を忘れようとする努力が出来ない人間である。流石に臥薪嘗胆してまで無理に覚える努力もまたしてはいないが、どちらかというと損な性格であると思っている。 だが反芻している内に相手にも三分の理が有った可能性に気付く事もあるので、この…

駅名を簡体字で併記する事の意義とは?

最近、駅名の表記に簡体字が添えられているのを各地で見かける。 しかし「新橋」が簡体字で書く所の「新桥」だと判った所で、当の中国人にはほとんど役に立たない情報ではないかと思われる。 かなり中国語に通じた日本人に偶然遭遇出来れば、「新桥站在哪儿…

仏の人権

ミニ・シンポジウム「礼拝像の生動性をめぐって」(http://www.l.u-tokyo.ac.jp/shiseigaku/ja/yotei/s100516.htm)を聴きに行きました。 主役である講演者のMichele Bacci氏の話も当然面白かったのですが、私が一番興味を惹かれたのは、第二部の鐸木道剛氏…

本気で外国人労働者を追い出したい人に妙策を伝授する。

本日は、本気で外国人労働者を追い出したい人に対し、妙策を伝授しようと思う。無論、完全に合法的なものである。 私は、外国人労働者の人数縮小を目指す人々を、一概に狂信的国粋主義者だと見なす積もりは無い。斯く言う私にも、食堂にて本国と日本の物価の…

自分達で教育機関を創ってしまうという学生運動も在って良いと思う。

大学から退学処分を受けた学生達が、「学生こそキャンパスの主役であるべき!」みたいな意味のスローガンを使って処分の撤回を目指す抵抗運動をしているのを、最近見かけた。 本稿はその戦い方を否定するのが目的という訳ではない。ただ、「大学はもう一度私…

沖縄県民に対し今年中に特別の御高配を賜らんことを!

戦時中に国内の全地域が平等に犠牲を負担するのは不可能な話である。無理にそれを目指した場合は、作戦の幅が非常に狭まるであろうし、侵略戦争が防衛戦争より素晴らしいという主張に勢いを与えかねない。 だが戦争が終わった後は、犠牲が少なかった地域の負…

『クロッシング』を観て、「善意」についてあれこれ考えた。

『クロッシング』は、脱北者とその家族を描いた映画である(参照→http://www.crossing-movie.jp/index.html)。本日の午前に私はこれを観てきた。 まず、主人公親子の善意が裏目に出続けた事に気付いた。 主人公は北朝鮮で育った、優しいが単純な男である。…

司馬遼太郎著『翔ぶが如く』を読了

翔ぶが如く (10) (文春文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1980/05メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 大昔に購入した『翔ぶが如く』を読んだ。 大河ドラマにもなった作品であり、分量は文庫で全十巻と、著…

「理学がとらえる太陽と資源、エネルギー」を聴講

第17回東京大学理学部公開講演会「理学がとらえる太陽と資源、エネルギー」(http://www.s.u-tokyo.ac.jp/event/public-lecture17/)を聴講してきました。 開演直前にはほぼ満席になったため、内側の空席にずれるようアナウンスがなされました。嘆かわしい事…

2月11日を「立憲記念の日」とする妥協案もありうるのではなかろうか?

皇室や神話に由来する祝日に対しては、強く反発する人が一定数いる。しかし休日を減らすという提案に強く共感する者は稀であるため、廃止論は一部のインテリの知的遊戯の域を出ていないのが現状である。 万人受けのする何らかの新しい解決策を工夫しない限り…

『差別と日本人』(角川書店・2009)を読んだ。

差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)作者: 辛淑玉,野中広務出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2009/06/10メディア: 新書購入: 9人 クリック: 232回この商品を含むブログ (122件) を見る 私は辛淑玉氏の著作を何冊も批判してきた。だが辛…

諏訪山吉祥寺の桜

文京区の諏訪山吉祥寺は、入り口が太い道路に面していて、近所にビル等もあるのですが、中は妙に広々としています。 石畳・花・建築・像がどことなく中華風です。都市の中に桃源郷的異世界が現出されています。 この見事に咲いた桜の樹の下には屍体が埋まっ…

イギリスの国益と二人のチャーチル――マールバラの呪い

藤沢道郎著『物語 イタリアの歴史』(中央公論社・1991)の245ページにて、スペイン継承戦争に関する面白い記述を発見した。 「戦争の最終段階でフランスが窮地に追い込まれた時、英国が和平に動いたのは、ブルボン、ハプスブルク両陣営のどちらにも決定的な…

私が多大な影響を受けた本(2)――『美味しんぼ第8巻』(小学館・1986)

美味しんぼ (8) (ビッグコミックス)作者: 雁屋哲出版社/メーカー: 小学館発売日: 1986/12/01メディア: コミック クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る 前回(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20081110/1226254139)の『読書家の新技術』(朝日新…

隠れた傑作である様な気もする『ゾンビ・ナース』

ゾンビ・ナース [DVD]出版社/メーカー: アルバトロス発売日: 2009/08/05メディア: DVD クリック: 18回この商品を含むブログ (4件) を見る 少し前の話になるが、引越しの際に、電気・ガス・水道・電話回線・放送協会・粗大ごみ回収関連等に電話をした。 具体…

呪い歌としての『君が代』

日本の中世の初期には、「百王説」という世界観が流行したらしい。これは、天皇家が百代までしか続かないという思想である。 中華の諸王朝が長いものでもその半分の数の元首すら輩出出来なかった事を考えれば、当初は寧ろ尊皇的な世界観ですらあったかもしれ…

鄭飛石著『項羽と劉邦』を読んでから考えた事

小説 項羽と劉邦〈上巻〉作者: 鄭飛石,町田富男出版社/メーカー: 光文社発売日: 1997/04メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る小説 項羽と劉邦〈下巻〉作者: 鄭飛石,町田富男出版社/メーカー: 光文社発売日: 1997/04メディア: 単…

『DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐ者』を視聴

DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐ者 [DVD]出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)発売日: 2008/11/21メディア: DVD購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (2件) を見る 今年の一月末に、『DEATH NOTE』の主人公の原作上の命日があった筈なのだが、葬式の様な…

自衛隊でしか買えないお・・・

本日はある理由から午後が丸々暇になったので、まずプールに行きました。非常に空いていたので、混んでいる時は封印しているバタフライの猛特訓が出来ました。 泳ぎ終えると非常に空腹になったので、靖国神社の喫茶店「結」に行きました。これは、前回の靖国…

御嶽神社!

朝早く起きて武蔵御嶽神社(http://www.musashimitakejinja.jp/)を目指しました。 まずはJRの青梅線を利用し、御嶽駅で降り、西東京バスの御嶽駅を目指しました。 途中でこそ泥の様な身動きをしながら信号を無視する老人の一団を発見し、非常に不愉快な気…

もっと海に着目しましょうよ、網野善彦先生。

網野善彦著『「日本」とは何か』(講談社・2000)の92ページに、紀淑光という参議が「日本」という国号の由来を『日本書紀』の講師に質問したという話が登場する。講師は最初は『隋書』東夷伝の「日出づる処の天子」を引用するが、この国から見れば太陽は国…

エンジェルドールズ アニバーサリー 2010

夕方、銀座人形館(http://www.angel-dolls.com/index.html)に行ってきました。 私が人形作家の中で最も好きな三輪輝子先生の作品が出展されていたのが直接の理由です。 手持ちの絵葉書が尽きていたので、それを補充するという目的もありました。 どの作品…

鈴木孝夫著『英語はいらない!?』(PHP研究所・2001)

英語はいらない!? (PHP新書)作者: 鈴木孝夫出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2000/12メディア: 新書購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (3件) を見る評価 知識1 論理1 品性1 文章力1 独創性1 個人的共感1 同じ事を何度も繰り返し主張している書…

AIPON BEST BOUT 2010

日曜日の夜は、友人に誘われて、横浜BLITZで開かれていた野中藍氏のコンサートに行きました。 声優のコンサートを鑑賞するのは初めてだったので、開演前は色々と緊張しました。特に、様々な禁止行為が列挙された時は、その中に過激な行為も多数含まれていた…