AIPON BEST BOUT 2010

 日曜日の夜は、友人に誘われて、横浜BLITZで開かれていた野中藍氏のコンサートに行きました。
 声優のコンサートを鑑賞するのは初めてだったので、開演前は色々と緊張しました。特に、様々な禁止行為が列挙された時は、その中に過激な行為も多数含まれていたので、かなり怖かったです。
 私達は二階席だったので、野中氏の顔等はほとんど見えなかったのですが、何分にも初めての者にとって、声優のコンサートというものの雰囲気を俯瞰的に把握するには絶好の観覧席だとも思いました。
 コンサートが始まると、二階席は関係者や招待客が多かったせいか、私と同じくクラシックでも聴くかの様にかしこまっている人が多かったのに対し、一階では色とりどりの蛍光装置を振り回しながら飛び跳ねている人が多かったです。そして彼等の動きを暗い中で上から見ると、これが非常に美しいのです。
 野中氏は客もライブを創っている一員だみたいな事を言っていましたが、これが世辞や建前でない事が視覚的に実感出来ました。そしてコンサートが終わる頃には一階の人々が羨ましくなっていました。その意味で、声優コンサートへの入門として上々の首尾だったと思います。
 さて、肝心の舞台の内容も報告します。
 野中氏は非常に元気のある動きを見せていました。飛んだり跳ねたりしながら歌っていました。そして一曲歌い終えると、ほとんど休む事無く次の曲に突入したり、極めて短い時間に着替えてきたりするのです。私の体力では「口パク」でも真似できません。観ていて非常に尊敬しました。
 また、歌い手が一人であるのにキンキン声の元気な声の歌から抑制された声の落ち着いた雰囲気の歌まで聴けるのは、声優のコンサートならではだなと感じました。
 照明は見事に計画されている様に感じました。
 途中、金色の紙が客席に多数降り注ぐ演出があり、この美しさを観賞出来たのは二階席の特権でした。
 公演後の小屋打ち上げでようやく野中氏を近くから見る事が出来ました。ここでも別に疲れている様子は微塵も感じられませんでした。これは凄い。
 コンサートの後は、誘ってくれた友人と某所で終電直前まで飲みました。これも楽しかったです。
 なお、今回の公演内容を収録したDVDは6月30日に発売されるとの事です。