本日は、本気で外国人労働者を追い出したい人に対し、妙策を伝授しようと思う。無論、完全に合法的なものである。
私は、外国人労働者の人数縮小を目指す人々を、一概に狂信的国粋主義者だと見なす積もりは無い。斯く言う私にも、食堂にて本国と日本の物価の差の御蔭だけで就職出来たと思われる店員と意思疎通が出来ずに困ったという思い出がある。
そこで今回こうして、民主党や日本共産党等を応援して「最低時給一律1000円」を達成するという策を伝授する事にしたのである。
これが達成されれば、今まで家族の収入や年金や奨学金に頼りきっていた人々が労働市場に続々と参入してくるだろう。そして経営者は、同じ1000円なら日本語に堪能で有能な人材を雇いたがる筈だ。この結果、時給1000円の価値の無い外国人労働者の多くは帰国を余儀無くされるであろう。
そうなっても1000円以上の能力のある人材と日本で充分な収入源のある家族のいる人は帰国しないだろうが、私と同じく労働者の質の維持だけを欲していた人にとっては、この時点で既に目標の100％が達成された事になる。狂信的国粋主義者にとっても、目標の一部が達成された事になり、事態は好転した事になる。
もしも「いやいや、「研修生」を安い賃金で働かせるという抜け道が残っている。」と言うのなら、ボランティアでその種の人権問題を告発していけば良いのである。
そうした訳で私は、「暇潰しのために趣味で暴れている排外主義団体の連中と違って、私は本気で外国人労働者を減らしたいので、民主党に一票を入れ、人権を大切にする。」だの「民族の純血を守る砦としては日本共産党ではまだまだ生温い。俺達は大日本共産黨を結成して最低時給1500円を目指す！」だのといった声がもっと聞こえてきても良いと思うのである。
逆にまた、「日本列島における人種・民族・国籍の多様性を高めるため、我々真正自由党は労働法の廃止を目指す！」という声が聞こえてきても面白い。
