2月11日を「立憲記念の日」とする妥協案もありうるのではなかろうか?

 皇室や神話に由来する祝日に対しては、強く反発する人が一定数いる。しかし休日を減らすという提案に強く共感する者は稀であるため、廃止論は一部のインテリの知的遊戯の域を出ていないのが現状である。
 万人受けのする何らかの新しい解決策を工夫しない限り、まず現状は変わらないだろう。
 本日私は、実際にその種の解決策の一例を考えてみた。
 「建国記念の日」の名称を「立憲記念の日」に変更し、引き続き国民の祝日にするというのはいかがであろうか?
 呉智英氏等の一部の例外を除けば、守旧派の多くも、歴史の針を帝国憲法以前の時代にまで巻き戻す事を望んではいないであろう。大日本帝国憲法は欽定憲法なので、皇室を尊崇する人にとって、神武天皇即位程ではないかもしれないが、その発布は相当の祝賀に値する歴史上のイベントである筈だ。また「紀元節」という名称への愛着が強ければ強い程、「建国記念の日」という名称への愛着は薄い筈だ。
 革新派の多くも、帝国憲法の発布を一歩の前進として評価していると思われる。
 とにかく休日が多ければ良いという人にとっても、これで2月11日が平日になる確率が一層低下するのだから、やはり良い改革であるという事になる。