朝早く起きて武蔵御嶽神社(http://www.musashimitakejinja.jp/)を目指しました。
まずはJRの青梅線を利用し、御嶽駅で降り、西東京バスの御嶽駅を目指しました。
途中でこそ泥の様な身動きをしながら信号を無視する老人の一団を発見し、非常に不愉快な気分になりました。美しい自然を観に来た早々に人間の醜さを見せつけられるとは・・・。
バスの終点の傍にケーブルカーの滝本駅があります。次はこのケーブルカーで山に登ります。バスとケーブルカーの往復だけで1500円以上かかってしまいます。
これが山の上からの景色です。
ここから徒歩で神社を目指します。道には三月中旬の東京とは思えない程大量の雪が残っていて、如何にも「霊峰」といった感がありました。
有名な神代ケヤキです。実際には神代から生えている訳ではないそうです。
到着しました。急な上り坂に苦しめられた後に朱塗りの大建築に出会うと、強い達成感がありますね。
でも実際に歴史的価値があるのはこの旧本殿らしいのです。
これは宝物殿の前に置かれている畠山重忠像。
宝物殿は部屋が二つしかなく、拝観料も300円の小さなものですが、侮ってはいけません。『信長の野望』シリーズでも御馴染み、日本三代鎧の一つである赤糸威大鎧を全方向からじっくり観賞出来ます。
これと隣の紫裾濃大鎧が余りにも魅力的で、中々観終わった気がせず、結局半時間ぐらい見つめ続けてしまいました。
またメトロポリタン美術館につい数日前まで展示されていた金覆輪円文螺鈿鏡鞍も戻ってきていました。
歴史に充分触れた後は、山道に挑戦しました。ロックガーデン周遊コースです。
元々細くて険しくて足を踏み外したら相当危険な道の様ですが、雪がアイスバーンになっていたりして、滑落し易くなっていました。昨年11月に経験した「奥多摩湖いこいの路」(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20091118/1258552511)なんか、比較になりません。何度か死を覚悟しました。しかも難所を一つ乗り越える度に、戻るに戻れなくなっていくのです・・・。
天狗岩です。
「七代の滝」に行くのは禁止されていました。散々苦労した挙句直前にそんな事を言われても困ります。七代の滝の名が記された各地の標識にちゃんと貼紙でもして下さいよ!
雪解け水には心が和みますね。雪の塊を放り込んで融けていくのを観察したりしました。
このコースの主役のロックガーデン。
綾広の滝です。
距離的にはここで漸く半周位だったのですが、後半は道が広々としており、日当たりも良いせいかアイスバーンもほとんどありませんでした。足の疲れ等を考えるに、先に苦労しておく回り方を採用して良かったと思います。
神社に戻って来た時は空腹で仕方ありませんでした。でも神社付近の茶店は商品の値段が明記されていない場合がほとんどで、怖くて入れませんでした。
だからケーブルカー近くのリフトの上にある展望食堂を目指しました。リフトと地面の距離は短く、足の長い私は何度か靴が雪に触れました。
これが展望食堂の雲上御膳です。
朝から枯れ木ばかり見せつけられていましたが、この展望台付近で花に出会えました。
最後にオマケとして、帰宅前に渋谷に寄りました。というのも、実は渋谷にも「御嶽神社」があるのです(参照→http://www.shibuyamiyamasu.jp/mitake/main.html)。