『牙狼‐阿修羅‐』

 新日本プロレスとのコラボ作品で、一話だけ放映されたものである。
 プロレスに疎い私は、見る前は楽しめるかどうか不安であったが、古参ファンのための大サービスとして冴島雷牙の母の立場でカオルが登場していたので、直ぐに不安は消えた。
 カオルが雷牙に牙狼がどういう意味で最強なのかを語り、そこで語られた物語がプロレスとコラボした本編となっていた。
 その物語の結論は、人々の思いに応じて(幻影騎士と違ってリスク無しで)形状を変えられるというのが、牙狼こそが最強である所以というものであった。
 私は牙狼の普段の姿から銀牙騎士や白夜騎士よりほんの少し強いだけという印象を持っていたが、各シーズンの最終回や劇場版や特別編等で見せてくれた様々な二段階目の変身こそが最強の所以だと言われて、漸く最強設定に得心した次第である。
 食わず嫌いをせずに視聴して本当に良かった。