インテリへの最大の嫌がらせ【実例編】

1 はじめに
 ずっと昔に、議論をしているように見せかけて嫌がらせをする連中について、「インテリへの最大の嫌がらせ【理論編】」という記事(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20081028/1225147129)を書き、最後の方で「私は最近身近で採取に成功した典型例を【実例編】と銘打って紹介する事も考えている。」と書いた。
 ただし当時の私は「採取」が下手だったため、ネット上で事例を見つけても写真撮影ぐらいしか「採取」の手段を持ち合わせていなかった。それらの写真を具体的なアドレスと組み合わせて信憑性のある証拠とみなされる資料を作るのにも手間取り、しかもそうこうする内に嫌がらせを受けた人がネットから撤退して、事件の現場が永久に消滅してしまったりもした。
 その後、「ウェブ魚拓」なるものを知り、カルトから恩を仇で返された時にはこれを活用して自らの身を守る事に成功した(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20130809/1375982964)。そして、これさえあれば簡単に確固たる現場の証拠を保存出来ると気付いた。
 このため、いつかは「実例編」を楽に執筆する事も出来そうだと思い始めたのだが、幸か不幸かカルト宗教の鉄砲玉による逆恨みの襲撃等もしばらくは起きず、結局執筆出来ないまま自分もブログ界から完全に引退する日を迎えるのではないかとすら思っていた。
 そんな中、決して私による自作自演ではないのだが、都合のいい時期にこの「議論をしているように見せかけて嫌がらせをする」タイプの者がコメントを何度か書き込んできた。
 正直に言うと、私は醜いものを見るのは苦手な性分なので、悪党の書いた文章を引用したり分析したりするのは不快感がつのる。だが、彼等の手口を分析して対策を広める事は、私と同じ性格の人々の役に立つであろうから、今回だけはしっかりこの作業をやっておこうと思ったのである。
 またもう一つ残念なのは、被害者が自分だと「インテリへの最大の嫌がらせ」という題名に相応しくない気がする事である。私は荒らしや蛆虫よりかは賢いが、インテリと呼ばれる程には賢くないからだ。本稿の題名が被害者の知能に相応しくないのは、被害者がインテリを不相応に自称しているからではなく、あくまで【理論編】との統一性を維持するためのものである事を了とされたい。
 ただ「被害者側の対応のお粗末さ」を誰にも遠慮せず自由自在に書けたという点では、自分が被害者を兼任出来た事にも一定の利益があったと言えよう。
 なお事件現場はこちら(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20091220/1261255932)であり、魚拓はこちら(http://megalodon.jp/2016-1217-0509-55/d.hatena.ne.jp/gureneko/20091220/1261255932)である。
 
2 傾向と対策
※傾向1 とにかく長い
 とにかく無駄に長い文章を書いてくる。返信の量も多い。
 そして長い事で「荒らしは荒らしで、それなりに苦労をしているんだな」と思ったら大間違いである。後述する様に、実際には無駄な部分が多く、被害者側の文章をほとんど読んでいないので、連中は下準備にも執筆にもほとんど時間をかけていない。
 長い文章というものは、とにかく読むのが面倒になるものである。当事者ですらそう感じるのであるから、第三者の多くは斜め読みをする可能性が高い。このため、被害者側は「第三者にはどっちもどっちだと思われかねない」という恐怖心を煽られる。これが第一の被害である。
 その被害を減らそうと誰から見ても絶対にどちらが悪いか判るような完璧な文章を書こうとすると、それはそれで自分だけが一方的に時間を失う破目になる。これが第二の被害である。
※対策
 怪しいと思ったら、初めから反応をしない。
 最初の一文だけなら、忙しい第三者でも比較的ゆっくり読み、その怪しさに気付き易いであろう。これで第一の被害は一気に減る。
 しかもそういう文章を敢えて掲載したままにしておき、なおかつ一々反論すらしないという態度を見せる事で、ブログ主が大人物であるという印象を広める事も可能となる。
 怪しさの判断基準としては、ハンドルネームの名称・ハンドルネームの使用履歴・第一文に無駄な部分がどれぐらいあるか、等が挙げられる。
 本件では、まず「wwwave」という名前がふざけ半分で作られた可能性が高い。またプロフィール(http://megalodon.jp/2016-1217-0528-11/profile.hatena.ne.jp/wwwave/)を見るに、このIDはほとんど使われておらず、嫌がらせ目的でやっつけ仕事として取得したものである可能性が高い。アリバイとして登録されているブックマーク機能も、一度しか使われていない(http://megalodon.jp/2016-1217-0530-53/b.hatena.ne.jp/wwwave/?via=201007)。自己紹介の仕方も奇妙であるし、「この記事には二人の子が取り上げられています。」という解釈も突拍子もない。被害者はこの時点で「怪しい」と気付くべきであろう。
 
※傾向2 長い文章の中にさらりととんでもない事を混ぜてくる。
 被害者も第三者も言われなくても初めから同意するような話や、関連する雑談等を延々と書き込んでくる。わざわざ列挙しなくてもよい事例を延々と箇条書きにしたりして、行数を稼いでくる。そして読者が疲れ果てた頃に、さらりととんでもない事を混ぜてくるのである。
 それは一部の単語の文脈を無視した悪意ある解釈であったり、こちらがやってもいない事を既成事実とみなした上での話の進行であったり、文面上は美辞麗句を用いた上での社会通念上有り得ない内容の提案であったりする。
 面倒だからといって被害者が「あー、はいはい、そうですね。」と終わらせてしまうと、被害者の方が悪人であるという誹謗を認めた事になってしまうし、社会倫理上なされるべきではない提案が世に広まったり、なされるべき提案が闇に葬られたりしてしまう。
 かといって量については長い長い文章の極一部に過ぎない問題部分を一つ一つ丁寧に反論していくと、時間を失う上に、斜め読みをする第三者から揚げ足を取っていると思い込まれる危険もある。更には、相手に「再反論」のふりをして書き込みをする機会を与えてしまう。
※対策
 魔法の言葉「そういう考え方もあるかもしれませんね〜。一応参考にします。」とだけ答える。
 相手の主張を全面的に認めた訳ではないという印象を残せるので、自分への誹謗や社会への害悪の撒き散らしはある程度防げる。
 しかも、いくら加害者が実際にはほとんど苦労をせずに長文を書いているといっても、流石にこの言葉を書く以上の苦労はしているであろうから、費用対効果の観点から虚しい気分になって去ってくれる可能性も高い。
 そして、書き込んでいたのが実は荒らしではなく、ちょっと頭が悪くて思い込みが激しくて読解力が無いだけの子だった場合、その子を無駄に傷つけずに済むという特典もある。
 
※傾向3 語尾だけは丁寧
 内容が異常に失礼でも、語尾だけは丁寧である。速読するとまるで朴訥な人物にすら見えてしまう。
※対策
 これについてはどんなに不愉快でも、こちらも慇懃になるしかない。
 
3 悪い対応例
 悪い対応例を書いていく。前章の裏返しのような内容。
※第一の書き込みでちょっと怪しいと感じた時、無視するのではなく、いきなり罵倒する。
 これは誤解だった時にはブログ主の方が加害者である。また「そういうブログだ」という評判が立つと有益な批判も書きこまれなくなり、自分自身の考え方も次第に偏っていく。
※相手より先に罵倒する。
 たとえ第二以降の書き込みに対する反応だったとしても、いきなり罵倒をしては、斜め読みをする第三者には自分の方が加害者だと誤解されやすい。
 「そんな第三者は眼中に入れない」という高邁(?)な人にも、やはり先に罵倒をしない方がいいと伝えたい。もしも罵倒で相手が苦しむならそれも一つの手段かもしれないが、そもそも荒らしは相手が不愉快になった時に目標達成の快楽を味わうのであるから、罵倒をしても悪人の快楽を増すだけで終わってしまうのである。
※誠実な対応をする。
 時間の無駄。
※相手のやってきた事をやり返す。
 相手は別に傷つかない上に、自分の評判も低下する。しかも面倒。
※被害が深刻ではないのに通報をする。
 削除する権限のある人が荒らしについての通報をしても、警察であれ会社であれ基本的に相手にしてくれない。しかも一々文脈なんか読んでくれない。「一日にn回もの書き込みがあった」等の数量的な被害がある場合と、脅迫罪等の問題を孕む文章が書かれた場合には、通報も優れた手段である。