もしも最近の幸福の科学の暴走が全て計算づくであったとすれば・・・

 最近の幸福の科学は、ほとんどの人が嘘だと見抜けるような質の低い霊言を発表したり、教義の急な変更があったり、国法に背いて恥じない姿勢を教祖が堂々と公言したりと、暴走が続いている。そしてその暴走の結果、比較的思考力の高い者から順に退会が続いている様である。
 幸福の科学と言えば、誇大な信者数を自称する団体であるので、観測者達は「あの団体は信者数を増やしたがっているのだろう」と決めつける傾向がある。だから批判的な観測者達の多くは、「幸福の科学は暴走の結果、意に反して弱体化しているから良かった」という態度を採っているようだ。
 だが幸福の科学は初期において「入会したいなら教祖の著作を読んで感想文を送れ」等と言っていたし、最近でも教祖が「これからはぶら下がり信者はついてこれなくなる」と演説をする等、名目ではなく実質の方の信者の数については絞り込もうとする傾向も持っている。
 もしも最近の暴走が、それがどんなに社会規範に背くものであっても教祖の命令に機械的に従い、警察に決して密告をしないような信者だけが教団に残るようにするための、計算づくの行動だったとしたら、どうだろう。様々な奇矯な失敗の原因の説明が一気につくではないか。
 大人しくしていれば付属大学を作れたかもしれない状況で文部科学大臣を誹謗したのも、敢て第七サティアンを超える規模の施設を「私塾」にするための陰謀であったのかもしれない。そして実際、その第七サティアンを超える規模の施設を用いて何か危険なものをこっそり作っていたとしても、国家権力はそう簡単には見抜けない状況になってしまっている。
 そして最近の公職選挙法の違反と、それに関連した国家権力への激しい攻撃も、何らかの違法な物質を散布せよと命令された時に唯々諾々と従う者だけが教団に残る様に仕向けているのかもしれない。
 これは所詮は仮説に過ぎないが、「最近の幸福の科学の暴走の原因は、単に教祖がマヌケだから」に匹敵する程度には筋の通った仮説である。
 教団を批判的に観測している者は、「信者数が減って良かった。」で済ませずに、裏の裏の可能性まで想定しておいた方がいいだろう。生き延びるためには。