大都市にはホームレスが多い。そのため、ホームレス問題を都市レベルの問題だと思い込んでいる人も多い。
この日記(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20080331/1206982315)に続き、また「足による投票」を応用してみたい。ホームレスが多い都市というのは、ホームレスにとって相対的にとはいえ住み心地が良い地域なのである。ホームレスが一人もいない地域というのは、貧しさ・冬の寒さ・人情の乏しさ等の理由から、ホームレスが寄り付きさえしない地域なのである。
ホームレスのいない自治体出身のホームレスだっているわけであって、そういう自治体はホームレス対策を東京や大阪に押し付けて、言わばタダ乗りをしているのである。
このタダ乗りには、地域間の富の不均衡を自動的に是正するという機能が存在している事は、私も認める。しかし、タダ乗りしている事にすら気付かずに地方から都市行政を批判するというのは、やはり改めるべき姿勢であると思う。
国家機関及び国政選挙の投票者もまた、ホームレスが国政レベルの問題でもあるという自覚を持つべきであろう。