札幌市街


 突然ですが、赤レンガで有名な北海道庁を訪れました。
 一般公開されており、中はさながら北海道史の博物館でした。
 周辺諸国からも観光客が多数来る様で、パンフレットは日本語・繁体字簡体字・ハングル・英語・ロシア語といった各種言語によるものが取り揃えられており、一部主要展示物にも翻訳が付いていました。
 因みに北方領土問題関連の部屋では、ビザ無し渡航での友好等についてはロシア語の翻訳もあったのですが、「北方領土国際法上日本のものだ」という主張を延々と並べ立てている場所には英訳しかありませんでした・・・。
 土産物屋もあり、値段に比して上質な製品が多数並べられておりました。

 これは道庁の庭にある蓮池です。

 北大の植物園が市街地の中心部にありました。札幌という都市の歴史の始まりとほぼ時を同じくして札幌農学校が開かれたからこそ、こういう事も出来たのでしょう。
 400円払えば誰でも入れて自然を満喫出来るので、公共の利益にもなっていると思われます。
 内部には博物館等もあり、南極物語で有名なタロの剥製を見る事ができました。ジロの剥製は上野の科学博物館に置かれているそうです。

 匂いその他の雰囲気は、ほとんど本物の大森林の中と同じです。

 小川もあります。

 バラ園。あまり手入れは行き届いていません。

 上記施設、及び整然と整備された美しい街並みを楽しんだ一日でした。

 最後の最後で、非常に残念だったのがこの事件。
 右側の女性の前に誰もいない事に気付かれた方も多いでしょう。彼女は列車が来た直後、写真左側の女性も並んでいる我々の列の、それも先頭付近に無理に割り込んできたのです。しかも誰もそれを咎めませんでした。私がもう三人分ぐらい前の方に並んでいれば、阻止した上に御説教も出来たと思うのですが・・・。
 一般に人心が荒廃している印象がある東京ですら、まず有り得ない様な事件です。荷物の量から類推するに道外からの旅行者である可能性は低いですし、仮にこの不道徳者が旅行者であったとしても、周囲の被害者達が誰一人として彼女を注意しないというのは、やはり異常事態です。この悪人を自分達が勝手に許すという事が、列後方の人々への加害行為への加担である事に何故気付かないのでしょうか?
 北海道の雄大で美しい自然は今後もますます守られるべきと思いますが、そこに住む人々の心も美しくあって欲しいと思う次第であります。