朝日新聞は中国人被害者にも目を向けよ!

 本日の天声人語は、中国における「青苕」だの「松坂牛」だのといった卑怯な商標登録申請を「ブランドただ乗りのあこぎな商魂」と批判し、防戦に追われる日本の自治体を被害者として紹介するという内容であった。
 私も特に異論はない。しかしこれだけでは姿勢が陳腐過ぎる気がする。今時、この種の話はネットを検索すれば幾らでも見つかる。大新聞の一面を飾るのだから、もう一ひねり欲しかった。
 実はこの問題の被害者は中国にもいる。それは「青苕」が騙そうとしている直接の相手、すなわち中国の消費者である。彼等もまた自国の悪徳商人に苦しめられている被害者だという幅広い視野が必要である。
 中国の弱者・良識派と連携する事が、「防戦」を有利に推し進めるための鍵となるかもしれないのだ。