一周年記念

 最初の日記(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20080305)を書いてから約一年が経過した。
 公開ブログというのは初めてであったので、開始前にそれなりに諸問題を想定したつもりではあったが、やはりなお色々と新しい事を学べた。
 誰かの他山の石にでもなればと思い、上記の工夫と経験とをそれぞれ一つずつ書いてみる。
 まずここは全世界に公開されているので、自分の境遇を極力晒さない様に努めた(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20090215/1234624580)。これは、出会い系詐欺等を怖れたというよりは、平和裏に愚痴を吐くための工夫である。例えば、A市に住んでいる事を明かした上で市役所のB担当の職員の対応の不手際等を書いてしまうと、公人とは言えない特定人物を公開の場で事実上の晒し者にする事に繋がりかねないのである。
 他人のブログに書き込みをする場合には、SNSとは違った注意点も必要だと、苦い経験を通じて知った。あるブログの本文を書いている本人がまともそうに見えても、思考力や礼節の足りないコメントの書き手が常駐している場合がある。SNSであればそういう連中は比較的簡単に排除出来るのだが、公開ブログではその作業には手間や費用がかかる場合が多く、結果的に黙認の是非の境界線の水位が低くなるのである。あるブログの書き手に向けてgurenekoの名で書き込みをした直後、そこが妙な連中のたまり場であると知り、慌てて匿名で書き直した事もあった。
 さて、次の一年間の企画や目標でも書きたい所だが、今日大仰な予告をして明日死んでしまっては申し訳ないので、敢えて秘密としておく。実はこれにも無名の市井人のブログの難点の一つが絡んでいる。有名人の著作ならば、著者の死亡による絶筆が起きた場合、即座に愛読者に事情が行き渡るものだが、こうしたブログが長い間更新されなかった場合は、著者が死んだのか飽きて放擲したのか休んでいるのかが不明になってしまうのである。