秩父に行ってきました。

 昨日は西武秩父線羊山公園の芝桜を観に行きました。
 降車予定の横瀬駅に近付くと、武甲山という異様な風体の山が見えてきました。

 後で知ったのですが、石灰石の採掘で山の形が変わってしまったそうです。
 横瀬駅から羊山公園までは歩いて15分ぐらいなのですが、道中延々とこの山が目に映り、少々落ち着きませんでした。
 入園料300円を払って芝桜の丘へ・・・。

 異なる色の芝桜を計画的に植える事で、幾何学的な模様を作り出していました。遠目からそれを楽しむのも良し、近付いて一つ一つの花を観察するも良しでした。
 ちなみに私が一番気に入ったのは、この「オーキントンブルー」です。

 武甲山も、芝桜と一緒に観れば、それなりに風情がありました。

 たっぷり楽しんだ後は武甲山資料館(http://www.bukohzan.jp/)へ向かいました。
 その途中の崖から秩父市が眺望出来ました。

 風景に釣られて、道筋からそれて草を分け入って進んでいくと、偶然にも秩父事件の追念碑を発見しました。

 戦後に建てられたものの様です。新政府の威光も第二次世界大戦で凋落し、更に碑の賛同者に衆議院副議長までいるというのに、目立たない場所にひっそりと建てなければならないというのは、少々むごい気がします。
 一方、狙った様な見事な対象例を直後に発見しました。

 忠霊塔だそうです。勝っても負けても官軍は官軍・・・。
 さて、資料館です。芝桜の丘の入園券があると、入館料が50円引きになります。ここでは歴史・伝承・鉱物・生態系等、幅広く学べました。
 更に偶然知り合った御老人から、小学生の頃からの体験談を色々と学べました。
 最後は秩父神社http://www.chichibu-jinja.or.jp/)です。崇神天皇の時代に始まったとされ、国造である知知夫彦命が祭神だと聞いていたので、さぞかし古い地方豪族の気概と伝統に触れられると思っていました。
 気概に関しては、四柱の神を列挙した立て札では、宇宙創造神である天之御中主命や生前には皇族であった秩父宮雍仁親王よりも先に知知夫彦命の名が書かれていたので、一応触れられました。
 ただ伝統に関しては、市街地にあり、塗装も新しく、飾りも派手であったため、興醒めでした。

 おみくじは、自分で選んだ紙を水に浸すと文字が浮かび上がる仕組みになっていました。どんな水でも浮かび上がらせる事が可能なのかは判りません。もしも秩父山から涌きだす水の成分に近くないと無理な染料で書かれているのなら、いかにも神意みたいで面白そうです。
 帰り道は、民家を改造した手打ち蕎麦屋に行きました。金平牛蒡を薬味として使うという、珍しい店です。かなり美味しかったので、いつか自分でも試してみるつもりです。