一年ぶりの雅楽

 午前、大昔に受けた理不尽な仕打ちの原因を知りました。下らない理由でしたが、知ってしまえば「何だ、そんな事だったのか。」と、怒りよりも得心による解放感の方が強かったです。
 人間の多くが自分では名誉だと思い込んでいる酷くつまらないものを求めて行動する事もあるという事を、私はしばしば失念し、他人の言動を無理に合理的に解釈してしまう過ちを犯します。
 流石にネット上の所謂「釣り」に対しては真面目に対応しないだけの技能が徐々についてきましたが、現実の人付き合いにおいては相手を(良い意味で)馬鹿にしてかかるという事がほとんど出来ず、却って相手を苦しめてしまったりします。これは帝王の器ではないなと反省する事しきりです。
 微妙に異なる例ですが、『リア王』の第一幕第二場のエドマンドの台詞における「兄貴も気が良くて、生まれつき他人に害を与える事など夢にも思い及ばず、他人もそういうものだと信じている、(福田恆存訳)」というエドガー評を思い出しました。
 昼、図書館にて本を返却。本についていた紐が私の鞄のチャックに絡まってしまいました。職員の方は惜しげもなく紐を切ってくれました・・・。図書館はカバー等を初めから剥がしてしまったりする機関なので、所謂愛書家と違って蔵書の目的は印刷された情報の保存にあるのでしょうが、これはあまりにも申し訳ない。謝罪と感謝とそして若干の疑念の気持ちとに悩まされました。
 夕刻、昔のネット仲間から電話。昔閉鎖したブログを再開したそうです。
 夜、約一年ぶりに雅楽の生演奏を聴きに行きました(因みに一年前の記録はこれです→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20080603/1212435083)。友人が入っている雅楽道友会の発表会http://www.gagaku.com/takenone/index.htmlがあったのです。
 私は一番前の席に座りました。荘重な調べに癒されました。
 十時頃帰宅。そのまま風呂にも入らず爆睡しました。NHK教育の「テレビでフランス語」も当然見逃しました。
 本日午前三時頃、頭痛と吐き気に悩まされながら起床。頭痛はバファリンを飲んだら四時頃から治り始めたのですが、吐き気は収まらず・・・。
 六時頃、急に吐き気が治ったので入浴。
 そして今、この日記を書くに至りました。

リア王 (新潮文庫)

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