中国の貧富格差と韓国の狂信的民族主義とが日本を救う。

 以前私は北朝鮮世襲制を擁護した(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20090402/1238681896)。今度は中国や韓国における、日本人の多くが眉を顰めている傾向を擁護してみたい。
 中国の貧富格差はしばしば日本人に批判される事が多い。この問題を扱ったドキュメンタリー番組の幾つか等は、アナウンサーのコメントをちょっと改変すれば、どこぞの社会主義国の国営放送が製作する「あの豊かそうに見える資本主義国の内情、教えます。」系の作品に見えてくる程である。
 しかし沿岸部だけが豊かだからこそ、日本への密入国者の数が現在の値に留まっているのではあるまいか。豊かさを目指して「東」に向かった内陸部の人の多くが「苦労して蓬莱まで行かなくても、ここだって十分楽しそうだぞ。」と落ち着いてくれる地域が無ければ、日本は今頃大変な事になっていたはずである。
 また高額な日本の商品の市場として適している中国は、全国民が平等の富を持っている中国ではなく、この現実世界の不平等な中国のはずである。更に言えば日本と中国沿岸部との間の熱い経済的交流からの実入りこそ、中国の権力者がいきなり日本に核ミサイルを撃ち込まない事の一つの原因になっているのである。
 韓国の狂信的民族主義についても、日本への不法入国を阻止する防波堤として機能していると言える。日本海呼称問題等で外務省が広報に費やしている予算だけを見ると、確かに「勿体無いな。」という感想を持ってしまうかもしれない。しかし不法入国者が激増した場合に日本中でかかる諸種の費用を考えると、現状の方が安上がりなのではあるまいか?
 所謂「極左」に分類される様な人が、日本の国益を無視して隣国の資本主義的傾向や民族主義的傾向を批判するのは仕方が無い。しかし所謂「ノンポリ」の人、更には「愛国者」までもが、そうした行動に走る必要は無いのではあるまいか?