あのシンポジウム荒しがまた出たぞ!

 昨日は東京大学国際高等研究所設立記念一般講演会「宇宙はどこまでわかったか?」(http://www.ipmu.jp/ja/node/962)に行きました。そしてここでも、象のオープンセッション(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20110210/1297337584)や脳科学のシンポジウム(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20110307/1299468089)で見かけた、あの老人に遭遇しました。
 私は昨日まで、この老人が、単なる馬鹿なのか、それともそれを装う事でより大きな迷惑を及ぼそうとしている卑怯者なのかが、ずっと見抜けずにいました。しかし昨日の一件で99%後者だという確信を持ったので、その件について報告したいと思います。
 その根拠の第一は、彼が少なくとも交通機関を使いこなせる程度の知能を有していると判明した事です。昨日のシンポジウムは、前二回の遭遇時とは異なるキャンパスで行われたものだったのです。よって周辺住民がポスターに惹かれてぶらりと会場に立ち寄ったという訳ではない事になります。
 根拠の第二となる行動も紹介します。David J Gross氏の講演が終わった際、時間が無いので質問は一人だけに限ると、司会者がしっかり通告しました。そして司会者は、折角の一番槍に対して無慈悲とも思える程に他の質問者が手を挙げないか待ってから、ようやく前の方にいた質問者に発言を許しました。そしてその質問へのGross氏の回答が終わるか終わらないかの頃に、大声で「はい!」と叫んで挙手したのが、あの老人だったのです。これはもう意図的な嫌がらせとしか思えませんでした。当然彼には発言が許されなかったのですが、会場に響き渡る声でぼやいていました。
 アカデミズムに怨恨を持っている人が、インテリを不愉快な気分にさせるべく、ネット上で行われる事の多い卑怯な嫌がらせ(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20081028/1225147129)を地道に現実社会で実践していたというのが、どうやら真相に近そうです。
 こういう類型の反社会的な人物は、悪人であると断定するまでの作業も難しく、排除も困難を極めます。
 シンポジウムにおいては、スタッフや司会者の力だけでは対策はほぼ不可能であり、仮に襲撃そのものを完全の予防しようとするならば、大学を「象牙の塔」にするしかありません。社会においても、司法の力だけで彼等を排除するのは難しく、それを押し通そうとするなら自由主義を対価として差し出さなければなりません。
 これは自戒を込めた結論ですが、周囲の聴講者や国民が毅然とした態度を採るようになれば、何かが変わるかもしれません。