『牙狼<GARO>』全話視聴計画(第十八〜二十五話・外伝)

第十八話 界符
 新キャラクター邪美登場。彼女はかつて零に勝ったコダマに勝つ。かなり強い。
 コダマは「あー。」と唱えると衝撃波の素材を吐き出せる事が判明。普段無言なのは、喋る際にこれを制御出来ないせいか?何となく『ダイの大冒険』のミストバーンを思い出した。
 その後、鋼牙は辛うじて邪美に勝つ。七話時点の力量では「鋼牙=零」程度であったが、今では「鋼牙>邪美>コダマ>零」の様である。

第十九話 黒炎
 鋼牙と零の戦いの途中、何度か変身が解ける。しかし制限時間は、ほぼ、或いは全く、回復しない。第十七話で生じた変身時間の設定についての疑問の一部が明かされた。
 今回は十二体のホラーが合体した巨大ホラーが登場する。12の立方根は本来2.3弱なのだが、縦・横・高さ全て通常の10倍ぐらいありそうである。余り特徴は表れていないが、中にハンプティやアスモディの様な巨大ホラーも混じっているのだろうか?それとも中身はスカスカとか・・・。
 惚れている男が別の女に惚れていて、その女を助けるための作業の手伝いをしなければならないという、実に苦しい立場に置かれた邪美の苦心が良く表現されていた。
第二十話 生命
 カオルに染み込んだホラーの返り血が浄化される話。特に疑問等は生じず、普通に楽しめた。
第二十一話 魔弾
 今まででほぼ確実に悪だと判明していた三神官とコダマが、完全に敵だと判明する話である。この連中に煽られた人間が鋼牙に仇討を仕掛けてくる。
 彼の口から、人間が最初の道具を発明した瞬間からホラーが存在し始めたという設定が語られる。文明が人の精神にもたらす負の側面を象徴した敵が登場し、それに対して敢えて原始的な武器で弥縫策を講じ続ける集団に属する主人公という構図は、『忘却の旋律』に似ている。
 特撮恒例の再生怪人も登場する。第二十二話 刻印
 折角返り血が浄化されたカオルの首に、今度は不思議な刻印が浮き上がる。大河を殺したバラゴが長期的な計画のためにかなり昔に付けておいたものらしい。それ以来バラゴはカオルを見守っていたらしい。
 だがモラックスやダンタリアンがさっさとカオルを食べていたら彼の計画は台無しになる所だった筈なのに、一度も助けに来なかったので、余り熱心に見守っていた訳ではなさそうである。
 バラゴは鋼牙を戦いに誘っておきながら、零が戦いに加わると優勢でありながらさっさと去ってしまう。強そうに見えて案外長期戦に自信が無いのかもしれない。
第二十三話 心滅
 コダマが魔戒騎士そっくりの姿に変身する。「コダマ」の名の通り、相手の姿を利用しているのかもしれない。
 バラゴが強いのに鋼牙や零を殺さないのは、メシアと融合した後で二人を殺したいからだという事も判明する。実験台として使いたいのだろうか?
第二十四話 少女
 メシアが、「メシア」を「メチア」、「いしずえ」を「イチズエ」と、発音していた様に聞こえた。今までホラーの言葉に興味を持っていなかったが、案外『仮面ライダークウガ』のグロンギ語同様、かなり単純な文字の置き換えに基づいているのかもしれない。音節の作り方も日本語そっくりだし・・・。
 前回の変身からほとんど時間が経っていない零が変身を試みる場面がある。制限時間の回復は、私が思っていたよりも早そうである。
 三神官の合体である「ガルム」は、零を何度も死の寸前に追い込みながら、決して止めを刺さない。当初は前回表明されたバラゴの意思を尊重しているのかと思っていたのだが、その後の言動を見ると、メシアがバラゴを裏切って食い殺す事を初めから知っていた様でもある。
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第二十五話 英霊
 本気を出したゴンザがソウルメタル製の剣ををある程度使いこなす。第九話と第十二話の比較から彼の隠れた実力の高さはある程度予告されていた訳だが(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20111209/1323435315)、幼少時から延々と修行していた鋼牙が青年になるまで全く持ち上げられなかった物質を不完全とはいえ持ち上げてしまうとは、侮れない男である。
 また彼の技量は不十分であったが、それを見て取って油断した事がガルムの命取りとなった事を考えるに、見せた未熟さは実際には演技であった可能性もある。
 メシアの後に出てきた形式上のラスボスである暗黒騎士呀は、まるで自慢するかの様に自分がバラゴではない事を強調していた。しかしその戦闘能力はバラゴよりも格段に劣っており、なんと疲労困憊した生身の鋼牙とほぼ互角という、ラスボスにしては少々情けないものであった。そんな呀の唯一の特技は魔戒騎士が鎧を召喚するのを防ぐというものであり、しかもその特技すらザルバに数分で打ち破られてしまう程度のものに過ぎなかったのである。
 呀との戦闘においては、高速で回転する巨大な輪の中での場面がある。輪と剣が触れ合うと摩擦で火花が散る程である。しかし鋼牙のマントや靴は摩擦係数が限りなく0に近いらしく、輪の回転の影響をほぼ受けていない。靴が特殊だとすると普段歩くのもままならないだろうから、これは輪が特殊だった事にしておこう。
外伝 笑顔
 舞台芸術風だが、観客は居ない。カオルが主人公。
 最後のナレーションに依れば、この話はカオルが冴島邸に居住していた頃に見た夢であるとの事である。
 夢を見た時期は、夢の内容から更に狭く絞り込める。幼稚園の壁画の修復が終わっている事から9話以降だと判り、カオルがホラーの返り血の効果を知らない事から17話以前だと判る。
 ざっと計算した所約100kgはありそうな純金の鉛筆を女神から奪い取ろうとするカオルが面白かった。