『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』全話視聴計画(第1〜4話)

牙狼(GARO)?MAKAISENKI? vol.1 [Blu-ray]

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第1話 火花
 ホラーの始祖メシア・千年に一度の敵レギュレイス・七体の使徒ホラー等、既に多くの強敵を次々と打倒してきた冴島鋼牙なので、普通に雑魚を狩る形でテレビシリーズを再度行うのは難しい。しかも前作と同等の力の雑魚を出した場合ですら、バラゴが意図的に強敵を選んで鋼牙にぶつけていたという小説の設定と矛盾してしまう。
 それを解決するためか、鋼牙の所属が東西南北のどこの管轄でもなく、元老院となった。これで強い敵ばかりが出てきてもおかしくない事になった。
 しかも「破滅の刻印」とやらを謎の「赤い仮面の男」から喰らい、鋼牙自身が弱体化してしまう。これで多少苦戦しても、「暗黒騎士より強い雑魚登場!」等とからかわれる事も無くなりそうである。
 私は、何の前提知識も無いまま初めてこの話を観た時には、破滅の刻印を非常に恐ろしく感じたものである。しかし前作を全話視聴してバラゴがもっと強力な「死の文様」を克服していたのを知った後では、特別の感慨は無くなった。
 なお、エンディングのキャストの列挙で「赤い仮面の男」役が独立して登場しないので、レギュラー陣の誰かが変装している事がほぼ明らかとなる。
 新キャラクターの布道レオは、破滅の刻印を付けられる直前の鋼牙がホラー「シガレイン」を標的にしていた事を知る数少ない人物の一人だったので、いきなり赤い仮面の男と同一人物疑惑が浮上。
 前作ではホラーが人を食べるのは人間が食事をするのと同じだという説明がなされていたが、シガレインは食事以外の目的でも人を殺していた。初回からかなり酷い相手が出てきたものである。
第2話 街灯
 レオは初対面の鋼牙と握手しようとした瞬間、いきなり赤い仮面の男疑惑を持たれる。
 ホラー「ルーザギン」は、異空間を活用したり、前方はほぼ無敵であったりして、それなりに強い。しかし当然ながら今作の鋼牙に対してはまるで歯が立たない。
第3話 車輪
 涼邑零も破滅の刻印を付けられていた事が判る回である。
 友好的な雰囲気の中でも、零の握手をそれとなくレオは拒む。前回の一件がトラウマになっているのだろうか?
第4話 切札
 闇カジノに招待された客が次々と行方不明になっているという設定をレオが語る。しかし実際にホラー「ゲノジカ」の能力・性格・所業を見る限り、少なくとも招待客全員を喰らい、彼等の近親者の一部にまで手を出していそうである。鋼牙を油断させるため、レオが敵の力量を意図的に過小評価した疑惑が浮上。
 パズズやカルマ同様に、ゲノジカは結界を活用して正体を隠していた。『RED REQUIEM』の烈花の台詞から、魔戒法師に協力者がいる可能性が浮上した。
 ゲノジカは、目前にいる犠牲者が頭の中で思い浮かべただけの人間を、遠隔地から自分の結界に引きずり込めるという、相当な力量の持ち主であった。しかし一旦は捕獲した鋼牙がまだ一枚カジノコインを持っている事を知ると、文句を言いつつも結局は解放して勝負を再開し、敗れる。余程挑発に弱かったのか?それとも実はダンタリアン同様に自分の創り上げた亜空間を完全には制御出来なかったのだろうか?
 鋼牙は一夜漬けでポーカーのルールを覚えた設定になっていたが、結局ポーカーの技量は物語にまるで関わらず終いだった。これは少々消化不良だった。
 とはいえ、彼は素でポーカーフェイスだった事が幸いして勝利した様なものだから、ある意味でこの任務は適材適所であり、そう考えるとポーカー絡みの話だったと言えなくもない。