それでも個人的には相対的に一番平穏な一年間だった。

 今年は東日本大震災によって多くの不幸が撒き散らされた。私自身は運良く負傷を免れたが、被災者の事を考える度に胸が痛む。
 そしてまた私にとっては、とっくの昔に完治したと思っていた病気が再発した年でもあった。温泉の力で(?)何とかまた治したものの、肉体的にもかなり痛かったし、財布にも痛手であった。
 ただ、それでも心の平穏という一点に限れば、今年は人生で相対的に一番良い年であった。
 というのも、数年前に単なる悪人と所謂サイコパスとをかなり区別出来る様になって以来、積極的に後者との交わりを絶ち続けた(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20110527/1306508354)結果、今年は到頭これに該当する人格の持ち主と一度も会話せずに済んだからである。メールが三通程来ただけである。
 こんな酷い年ですら相対的に一番平穏に感じたのだから、今までの人生で自分が如何にあの連中に悩まされてきたかが良く判った。
 思えばかつての私は「怨憎会苦からは逃れられない。」という命題を機械的・教条的に信奉しているだけで、人を見る目を養う事を怠り、自分の持つ限られたリソースを本当に困っている人以外にも配分してしまっていた。この態度を改めただけで、人生がかなり楽しいものになったし、世の中への貢献も少しばかり増したと自負している。
 来年はもっと良い年になるといいなぁ!