第1話 化石
冒頭、石板の封印が何者かに解かれる。ナレーションによると、この石板は九体のホラーの力を使ってエイリスという花を封印したものらしい。
封印を解いた謎の人物は、エンディングのスタッフロールにも登場しない。まだ完全に謎である。
石板から逃げ出したホラーは通常の手段では封印出来ないので、元老院から専用の魔導具が送られてくる。それがヒロインの「マユリ」であった。
「意思を持った道具と人の関係を描く」という点に着目すると、『蒼哭ノ魔竜』で描ききれなかった部分を描こうとしているのではないか、と思われる。
マユリはこの直前まで長期間眠っていたらしい。そして夢の中や目覚めた直後の衣装は白く、その後は黒い服を着るようになる。
この白と黒の極端な対比は、『絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD-』と一脈通じる。これが何を意味しているのか、見極めていきたい。
第2話 害虫
今回からもう一人の魔戒騎士「クロウ」が参戦する。「白の管轄」から来たらしい。彼の調査で、石板を解放した犯人が魔戒法師であると判明する。
クロウは、素でいる時の不遜な態度と表向きの謙虚な態度との使い分けが非常に上手である。
マユリの能力として、石板のホラーの封印の他に、ホラーが石板のホラーかそうでないかを見分けられるというものがあると判明する。また着ている黒服は「強力な魔法衣」らしく、ホラー狩りに同行しても無事で済むものらしい。
ホラーに宿ったエイリスの種が覚醒するまでの期間は「百日」以下との事である。このタイムリミットは、初代『牙狼<GARO>』を強烈に意識したものと思われる。
第3話 温室
今回のホラー「サキュバス」は、頭のおかしな芸術家に契約によって憑依していた。
ホラーによる憑依は原則として強制的であるのだが、「ガーゴイル」といい「クルス」といい、芸術家は契約によって憑依される場合が多い。この傾向が何を意味しているのかについては、色々と想像が出来て楽しい。