松本市の観光

 紅葉が既に終わった松本市に今更ぶらりと観光に行きました。
 最初に向かったのは松本市時計博物館。今まで多くの時計博物館を見てきた同行者は、当初はどうせ自分にとって真新しい発見は無いだろうと言い入館を渋っていたのですが、入館後は展示されている全ての時計が時を刻み続けている事に感動していました。
 『世界の古時計』という本をここで買いました。
 続いて行ったのは縄手通りの四柱神社http://www.go.tvm.ne.jp/~yohasira/)。

 この神社の四柱とは、天之御中主神高皇産霊神神皇産霊神天照大神です。神格がやたらと高い神々が不自然な程揃っている原因は、明治維新直後に新政府によって建てられたのが原因なのでしょう。原理主義が非常に「近代的な」現象であるという傾向は、神道においても見られます。
 なお、この縄手通りには「かえる大明神」という親しみやす過ぎる神様も鎮座していました。以前筑波山http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20110909/1315536911)で「ガマ大明神」というものを見たのですが、それよりずっと可愛かったです。
 昼食は蕎麦を食べました。やはり旅先の食事は御当地の名物に限ります。

 その後、松本城に行きました。

 松本城天守閣は階段が非常に急なので、体力と平衡感覚に自信の無い御年配の方々には余りお奨め出来ません。山登りが趣味の私ですら、最上階に着いた時には強い達成感がありました。

 最上階の天井には第26夜の月を神格化した「二十六夜神」が祀られていました。これまた中々に珍しい設定の神様です。家臣団に餅を配れば藩が繁栄すると教えたそうです。食べ物を配る事で集団の一体感を高める手法は、古くは孔子が魯を去った際の話に見られます。
 続いて行ったのは旧開智学校です。外観がかなり印象的でした。


 中の展示物は、松本市が昔から如何に教育熱心な地域であったかを強調する内容のものが多かったです。
 帰り道には再び松本城に寄り、西からも撮影しました。

 最後に旧松本高等学校に行きました。


 この施設は、最近ではNHK連続テレビ小説『おひさま』(http://www9.nhk.or.jp/ohisama/)や実写映画『マリア様がみてる』(http://www.mariasama-movie.jp/index.html)の撮影に使われていました。
 有名な卒業生には北杜夫・辻邦夫がおり、再現された校長室には彼等の本が飾ってありました。私個人にとっては卒業生の中では芦部信喜・仁井田陞の方が重要人物なのですが、残念ながらこの二人の著作は置いていませんでした。
 卒業生には他にも有名人が多く、また今後も様々な映像作品で使用されるでしょうから、多くの人にとってここは「聖地」であり続けるでしょう。
 隣の旧制高等学校記念館では、松本高校に限らず、全国の旧制高校に関する膨大な資料が展示されていました。ここは必見です。
 夜は浅間温泉系の旅館で、食事と温泉を楽しみました。

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