NHKで『火怨・北の英雄 アテルイ伝』(http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/aterui/)を観た。
四回で短く纏まっており、毎回の様に映画級の大軍が登場し、視聴者を飽きさせなかった。
去年の一年間は、話の大半が陰謀で稀に小競り合い程度の合戦が描かれる大河ドラマ『平清盛』を延々と観ていたので(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20121224/1356281231)、流石の陰謀好きの私も大規模な合戦に飢えていたらしく、大いに燃えた。
『平清盛』とは逆にとにかく解り易さが重視されていたようで、原作の終盤で行われたアテルイの天才的な謀略は再現されていなかった。
それはそれで良いとして、本来大和と蝦夷の中間的存在であった道嶋一族が単なる大和人であるかの様に描かれていたのは残念であった。それにあそこまで単純化するならば、別に最後の合戦まで登場させ続ける必要性は無いだろうとも思った。
郷土防衛のためには鉄が必要だが鉄を作ると山が禿げて郷土が郷土でなくなってしまうというジレンマにアテルイが悩む場面は、おそらく原発事故を意識してのものと思われる。この場面には色々と考えさせられた。
あと、雪原が美しかった。そのせいで、ちょっと東北ぶらり旅でもしようかと悩み中。
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