自分語り

「死票」という言葉が嫌い。

死票という言葉が嫌いである。 そもそも、当選した人間の名前が書かれた票だけが有意義なのだろうか? 確かに、一票差で勝敗が決まった場合や引分の後に籤で当落を決めた場合等の極めて限定的な状況では、最下位当選者の名が書かれた票全てに深い政治的・歴…

私が多大な影響を受けた本(1)――呉智英著『読書家の新技術』(朝日新聞社・1987)

読書家の新技術 (朝日文庫)作者: 呉智英出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1987/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (53件) を見る 私はこの本の著者である呉智英から、思想的影響はほとんど受けなかった。なにしろ彼は、大日…

誰に投票したかは秘密にしておきたい私

私は、選挙の前に友人から「誰に投票するつもりか?」と聞かれると、しっかり答える場合が多い。しかし、選挙の後で「誰に投票したか?」と聞かれても、一度も答えたことがない。 憲法第15条が保証する秘密投票は、権利であって義務ではないので、この態度を…

市民としてのささやかな自己満足

私は募金をした事がほとんどない。最近よくマスコミ等で告発されているように、自分の募金が何に使われるか知れたものではないからだ。 ただし、小額の金を犠牲にして正義感を満たす活動をやってないわけではない。 悪徳が発覚した企業から、少なくとも一年…

純粋な友情

何日か前、昔の知り合いと電話をした。相手は、私の態度が昔と比較して好意的でないから不快であるという理由で絶交を宣言してきた。私は態度を変えたつもりは無かったので、それから数日の間気分が悪かった。 しかし落ち着いて自分の感情を分析してみると、…

少しはロマンも必要だと思った瞬間

戦争にも反戦にも美学があり、少なくない数の人たちが、そのどちらか一方を非常に大切にしている。 私は、時として彼等に尊敬の念を抱きつつも、彼等のどちらか一方だけが台頭する事を酷く怖れていた。出来れば互いに潰し合って欲しいとすら思っていた。 反…