※第18話「デラ=グラントの黄昏」
武器も現地に関する知識もほぼないまま異世界デラ=グラントに降り立った有馬たくや。そこは怪物だらけの危険な世界であった。しかも、波多乃神奈の元に正確に戻れるようリフレクターデバイスのセーブ装置も自分で不使用縛りをするという二重苦の状態になる。
しかし都合よく無言の巫女セーレスと剣士アイリアの二人と知り合えた。
たくやの現代日本語が普通に通じているが、平仮名はセーレスにとって初見だったようなので、言語が通じているのは意思に基づく自動通訳のような作用なのであろう。
たくやが降り立った地点は、「ボーダー」という異世界との国境線であり、砂漠のせいで徒歩では「帝都」や「採掘場」といった他の場所に事実上行くことが不可能な場所のようである。
日本の四百年周期説は、四百年ごとに一気に歴史が進歩するという基本的に歓迎すべきものであったが、四百年ごとに日本と衝突するデラ=グラントのほうでは、巫女を使った儀式をしなければ天災に酷く悩まされるという設定のようであった。
そのころ帝都では朝まで台座にいたはずの巫女が消えたと大騒ぎであった。
帝都のボス「神帝」の声優はエンドロールでは「????」となっていた。これはアニメの一般的作法から考えるに、既にこの作品に登場した誰かが正体だということである。
なおこの世界の設定を色々とたくや教えてくれたアイリアは、この回のうちに病死する。そしてセーレスはアイリアの死を予知する能力があったようである。
急展開というか、詰め込み過ぎの回であった。
※第19話「親子の絆」
前回は主人公チート能力が発揮されたに見えた有馬たくやだが、今回はやたらとリアリティのあることに、なんとあれから約五年間、砂漠のせいでボーダーから脱出できないでいた。
一年目にセーレスとの間で生まれたユーノは、地球人の四倍の速度で成長し、今では十六歳の外見である。
そして「クンクン」という竜のペットを飼うことになる騒動を通じて、異世界からボーダーに来ていたと思っていたモンスターたちが、実は帝都から砂漠を越えて逃げてきたものであるという可能性が示唆される。
最後に帝都の「近衛兵」は五年がかりでようやく巫女の所在を突きとめたらしく、たくやの家を占領する。
ユーノも母から受け継いだ予知能力があったらしく、この事態を漠然と予知していたようだ。
※第20話「ラファエロ砂漠へ」
セーレスは近衛兵に捕獲されることを恐れて自殺する。しかも近衛兵はセーレスの死体だけでなく、リフレクターデバイスを持ち去る。ますます
しかしセーレスの魂はユーノと合一化する。ユーノ本人は精神態となった母といつでも対話できるようだ。
有馬たくやは、仕方なくユーノと決死の覚悟で砂漠に挑戦する。
途中で仲間になったサラは、実は帝国軍と通謀していて、たくやは採掘場に囚われの身となる。
信用した女性が宿敵と通謀していたというのは、朝倉香織でも経験した流れである。折角時間を遡れるのに、たくやは本当に成長しない。
と、ここまで書いて気づいたのだが、「朝倉」という発音は「サラ」に通じる。両者は何らかの深い関係があるのかもしれない。
すると「アイリア」は「有馬亜由美」の関係者か?
あまりキリはよくないが、異世界での物語は全9話なので、記事は3話ずつ区切ることにした。