雨の日の平日の新宿御苑と明治神宮

 雨の日の平日の新宿御苑は空いていて心が安らぎます。緑も映えますし、霧が高層ビルを見え難くしてくれます。
 そして霧を乗り越えて微妙に視界に残っている近所の近代文明の成果もまた、自分の居る場所の経済的価値の高さを思い起こさせてくれて、ある種の俗物根性を満足させます。
 様々な満足感が渾然一体となり、王侯の気分を味わえます。

 本日は「光きのこのお絵かきサイト(http://pikarukinoko.yu-yake.com/)」の管理人である光きのこさんと一緒に散策をしました。御蔭で普段なら見落としていたであろう様々な客体を楽しむ事が出来ました。

 切り株か枯れ木の成れの果てかと思いきや、近くに立っている大木の根から生えたものとのことでした。ここから酸素を取り入れているそうです。

 これは写真では面白さが再現出来ないのですが、紹介したかったので撮影しました。屋根の水を無造作に滝の様に排するのではなく、これを伝わせて地上に導くための仕掛けです。これ自体が一つの芸術作品の様にも感じられました。





 千駄ヶ谷門の所で光きのこさんと別れました。この門から出るのは初めての経験です。徒歩で代々木駅を目指したのですが、結局明治神宮に誘われました。
 途中、右翼の街宣車を見ました。運行中なのに演説を流していました。部分的に聞き取れたのですが、直ぐにかなりの速度で去っていきました。運行中はどうせ誰も演説の全体を聞き取れないのだから、軍歌でも流していた方が良いのではないか、と思いました。

 私の技術では再現出来なかったのですが、鬱蒼とした木々と霧とが相まって、幻想的な雰囲気を醸し出していました。
 絵馬には、ハングルや簡体字アラビア文字で書かれたもの等も混じっていました。明治神宮に絵馬を奉納する事が彼等の世界観に矛盾しないのか心配になりました。
 御神籤も引きました。

 あわわわわわわ・・・。