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前作(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20130413/1365818264)のラストでかなり強引に帰国させられたので、さぞかし強大な敵と戦っているのだろうと思い、気負って始めたのだが、帝都は随分平和であった。
しばらくして、以前観た『サクラ大戦 活動写真』(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20130114/1358094473)が『サクラ大戦3』と本作の中間に当たる話であり、帰国命令の原因になった事件は既に片付いているという事に気付いた。というのも、『サクラ大戦 活動写真』で上演された「海神別荘」の話題が過去の事として語られていたのである。
今回は前回にも増して戦闘が簡単であり、「超ヌルゲー」といった感があった。
しかし良く良く考えてみれば、劇中でも人類の文明は日々発達しているのであるから、段々と戦闘が簡単になっていくのは、寧ろリアリティがあると言えるかもしれない。やたらと敵の力量がインフレ化していくよりかは、好感が持てる。第一作の五年前の「降魔戦争」が「無理ゲー」であったのと整合も取れている。
そして強くなり過ぎた主人公達に一応の苦戦の場面を用意するために、本作では蒸気機関を暴走させる呪いの金粉が登場していた。ミノフスキー粒子・Xネブラ・ゼッフル粒子等が登場させられた流れと一致している。
途中で大神一郎が銀座で苦戦をした時に、巴里華撃団に救いを求める場面がある。すると巴里華撃団が巴里から東京まで大陸間弾道弾に乗ってやって来るのである。不思議な事に、呼んでから来るまでの間、絶体絶命の状況で帝国華撃団は全員が生き延びていた。どんなに文明が進もうとも、自由落下を利用する限り、弾道弾の発射から着弾までの速度はそうそう縮められるものではない。大神達がこの間にどうやって生き延びていたかを想像すると、中々面白い。
それにしても、こんなに凄いものがあるのに、何故巴里華撃団は『サクラ大戦V EPISODE0』や『サクラ大戦V』でアメリカに出動しなかったのだろうか?この謎は、当時アメリカ大統領が正規軍を温存させた件とも関係がありそうである。
ゲーム自体は随分短かったが、終盤では13人の隊員の中から「双武」の搭乗者を選び、更に残った12人の中から4人を本隊に選抜し、更に残った8人の中から別動隊長を選ぶシステムになっていたので、やり込みさえすれば十分楽しめると思われる。
今回の初プレイでは私は大神を結婚させてしまったが、貸してくれた人によると、選択肢次第ではそのまま勤務を続けさせる事も可能らしい。『サクラ大戦V』の序盤を見る限りでは、それがトゥルーエンドなのであろう。
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