伊豆高原再訪

 昨日は、去年伊豆に行った際(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20080901/1220228676)にその存在を知った一群の美術館や博物館を目当てに、再び伊豆高原駅に行きました。
 快晴だったため、根府川駅近辺から観る海はいつもながら美しかったです。私はここを晴れた日に通る度、その日の目的を投げ出して海に走り出したくなります。
 まずは「野坂オートマタ美術館(http://www.automata.co.jp/)」です。最近オートマタについての種々の着想を得たのですが、その発表の内容・場所について更に検討をするためにも、是非とも一度ここを訪れておきたかったのです。企画展「珠玉のオ−トマタ Part I」の開催期間が3月26日〜4月4日か4月29日〜5月5日だったので、この時期を以前から狙っていました。一応早い方の日程が当初の予定だったのですが、車に乗せていってくれるはずだった知人が体調を崩したので、それは中止になりました。
 10時20分頃から企画展が始まりました。
 まずは「鳥の調教師」。たった一本のゼンマイの動力が複雑に分散され、人形の体内の細い道を辿り、首・口・鳥の嘴・鳥の羽を動かし、同時の体内のフイゴを動かして鳥のさえずりと笛の音を再現するのです。しかも人形は延々と同じ事をするのではなく、ある時は笛を吹き、ある時はそれを止めて鳥に歌わせるのです。
 次は「水煙草を吸う黒人」です。本来はホームページの紹介(http://www.automata.co.jp/new/index.html)にある様にチャップリンの映画を題材にした「ライムライト」が実演される予定になっていたのですが、故障のためにこれに変更になったそうです。本物の煙草と火を使用し、実際に人形の口から煙草の煙が噴かれます。
 最後は「ベンチの酔っ払い」です。これもガス灯に実際の火を使用するのですが、ゼンマイ仕掛けの作用でこの火の大きさが変化し、大きく燃えている時期は舞台上が夜間である事を意味するそうです。
 11時から通常展の実演が始まりました。これも詳しく説明したい気持ちが山々なのですが、今後実際に観に行く人の楽しみのためにも割愛します。
 その後は登り坂を延々と1.2km登って「猫の博物館(http://nekohaku.pandora.nu/)」に行きました。平面的な地図を見て「この程度なら歩いた方が得だ。」と決め込んで行ったのですが、歩道は無いは急勾配だはで、大いに苦労しました。これがもし戦争で私が参謀だったら大変でした。
 一階は猫科の動物の剥製や骨等が並んでいます。写真撮影が許可されているのが嬉しかったです。日本にそれぞれ一個しかないジャワトラとバリトラの頭骨が一階の目玉です。

 二階は各種のイエネコに触ったり出来る様になっていました。一部の猫はリフレッシュ休暇のために不在でした。ここは猫こそが主人公であるんだなと思い、感動しました。
 入館料は割引券を使っても大人1200円と割高ですが、その価値は充分にあると思います。
 次に行ったのが「伊豆オルゴール館(http://www.izu.fm/)」です。オルゴールの歴史はオートマタの歴史と随分関連しているので、ここも是非とも押さえておきたかったのです。演奏会はなかなかのものでした。
 さて、これを見終わる頃には随分遅い時刻になっていました。行きたかった所の内、「人形の美術館それいゆ(http://www.ningyokan.com/)」・「伊豆テディベアミュージアムhttp://www.teddynet.co.jp/izu.html)」・「伊豆高原アンティークジュエリーミュージアムhttp://www.antique-museum.com/)」の三館は、一度に行くととてもお得な共通券があるらしいので次回に譲り、後は「創作人形館ミワドール(http://www.jade.dti.ne.jp/~miwadoll/miwadoll/index.html)」だけ観て帰る事にしました。
 ここの人形達にはとことん魅せられました。顔も服も、とにかく異常に美しいのです。私自身ここの一体となって永遠に転がっていたい気分になりました。どうやら同じ願望を持つ人は多い様で、お人形に変身ルーム(http://www.jade.dti.ne.jp/~miwadoll/miwadoll/index.html)なんてのもありました。
 押井守監督もこの人形館を二度訪れ、『イノセンス』製作の参考にしたそうです。
 帰宅後はぐっすり11時間ぐらい眠り続けました。
 ところで先週は秩父石灰石を見て(http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20090425/1240667908)、今週は伊豆でオートマタを見ました。共通項は・・・麻生太郎首相?

イノセンス DVDコレクターズBOX

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