幸福実現党の「非公式クリエイターチーム」と称する者が、他の政党を揶揄すると同時に幸福実現党を褒めたかのような内容の、疑似ゲーム動画を発表していたらしい。
この動画は、幸福実現党のシンパのブログでは、嬉々として紹介されている。対してアンチのブログでは批判の嵐である。
だが私は妙な事に気付いた。
この動画では1:32頃にジミン・アベがキムジョンウンに対抗するために召喚したトランプが、1:37頃にリッケン・エダノに封印されてしまう。
しかし途中から登場したコウフク・シャクがトランプを再度召喚し、キムジョンウンに多少のダメージを与える。
ところがこのコウフク・シャクが所属するパーティと思われる「コウフクジツゲントウ」は「じぶんの くには じぶんで まもる!」と2:40頃に宣言してしまうのである。
アメリカ軍の力を併用して守るのか、自力のみで守りたいのか、よくわからない動画になっていた。
確かに当選する前のトランプは、日本に自分の国は自分で守れと主張する候補者であったので、言論人の一人として当時の「過去のトランプ」を召喚したのであれば辻褄が合うが、2:24では召喚されたトランプの効果で「にちべいどうめいが つよく なった」とテロップが出るので、こうした擁護も不可能である。
この矛盾を、「どうせカルトだから」で終わらせる事も可能であるし、また実際にそうである可能性も高い。
しかし私は、それ以外の可能性もあると思っている。
過去の幸福の科学の映画には、幸福の科学の主流派を称賛するかの様に見せかけて実は貶めるという仕組みがあった事は、過去の弊ブログで紹介してきた通りである(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20100925/1285341117・http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20120606/1338985921・http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20120613/1339514239・http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20121012/1349969577・http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20130105/1357386286・http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20170603/1496487485)。そして、今回もそれと似た雰囲気を感じたのだ。
ここにそういう反主流派の意図的なメッセージが込められていたか否かは、ショスタコーヴィチの交響曲第五番と同じく、永遠に謎のままである。
だがどちらにせよ、幸福の科学の信者は、嬉々としてこの動画を見たであろう。そしてその中の比較的賢い者は、映画の裏メッセージの効果と同じく、何かしらの違和感を心の中に抱いたであろう。
その小さな種が、いつかは大きな菩提樹へと成長するかもしれない。
- アーティスト: アンチェル(カレル),ショスタコーヴィチ,チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
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