『牙狼<GARO>-VANISHING LINE-』(放送直前SP・第1〜5話)

 今まで牙狼シリーズの全話視聴計画は、ある程度の話数を観終わってから纏めて掲載してきたが、最近は記憶力が衰え始めたので、一つ話を見る都度記事を書いてしまうことにした。
放送直前SP
 主要登場人物の声優が登場して色々と語ってくれる回であった。
 最初から最後までいたのは、今回の牙狼であるソード役の関智一氏と、ウェイトレス役のたかはし智秋氏。
 たかはし氏は胸の大きさが強調されていた。牙狼シリーズの実写版で胸の大きな俳優が登場しやすい事は有名だが、まさか声優までとは思わなかった。
 関氏は、『紅蓮ノ月』では牙狼の最大の敵である蘆屋道満を演じていたのだが、今回は牙狼を演じる事になった。牙狼シリーズは実写版ですら一人数役がしばしばあるので、顔を出さないアニメにおいてはこの程度のことは驚くには当たらない。
 こうした牙狼シリーズにおける俳優の扱い方を、関氏は「劇団牙狼」というフレーズで見事に表現していた。言いえて妙とすべきであろう。
 ソードは色々心に抱えていて、それを隠すためにも女好きの楽天家を装っている、という設定の様であった。過去の牙狼シリーズでは、こういうキャラは脇役としてしばしば登場していたが、牙狼になるのは初めてである。
 終盤に紹介された第一話の映像では、ザルバがオートバイと合体していた。バイクに乗らない仮面ライダーが出現するこの御時世に、馬ではなくバイクに乗る牙狼も出現したという訳だ。

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第1話「SWORD」
 題名から、「ソード」のスペルが予想通り「剣」を意味するものであったと判明する。
 そして連れ合いになる少女の名前は「叡智」が語源の「ソフィ」。二人は文と武で補完し合うと予測してみた。これが私の第一の予言である。
 物語の冒頭では、牙狼が『バイオハザード6』のレポティッツァの様なデザインのホラーと戦っていた。
 空に浮かぶ月は、アニメ版恒例の赤い月であった。
 「序盤からハードモードか!」と思ったのだが、後半でソフィと会ってから別のホラーと戦う場面では、月の色は通常に戻っていた。
 序盤の戦いと、その後に描かれた物語の時系列は不明である。
 もしも放映順の時系列ならば、今回は赤い月の期間が明けた直後の物語なので、原則として戦いはイージーモードという事になろう。
 ただし公式サイトの「ABOUT」によれば、「ホラーが目論む巨大な陰謀を感じ取ったソードは、ホラー討滅だけでなく、「エルドラド」の意味を探すために調査を始める。」とあるので、ホラーの組織的謀略に苦労するかもしれない。
 また、変身せずに倒せたかもしれないホラーに対し、エルドラドの意味を吐かせようとしたせいで逆転されかける場面も存在した。
 ホラー自体の強さよりも、敵の組織的謀略や、自らが課した調査活動のための足枷によって、今後も窮地に陥る見せ場が幾度となく描かれるのではあるまいか。これが私の第二の予言である。
 あと、ソードは鎧を召喚するための円陣を描く際に、ザルバと合体したバイクに頼っていた。鎧自体が弱体化していた『闇を照らす者』とは一味違うが、これもまた一種の弱体化であろう。
 今後、バイクがないせいで変身できずに、大して強くないホラーに苦戦する回がある、と予測してみた。これが私の第三の予言である。
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第2話「LUKE」
 新キャラクター「ルーク」のお目見えの回。
 前回ソードが派手にホラー退治をしたので、彼は人々からその記憶を消すための雨を降らせていた。武器はライフルと判明。人間と触れ合おうとしないせいで、トラブルには巻き込まれにくい一方で、情報収集は下手のようである。
 冷酷で長距離攻撃が得意となると、登場時の楠神哀空吏とかなりキャラが被る。
 今回ホラー「ビーガンド」に憑依されたハーディは、他人の不注意で痛い目に遭っても、相手が急いでいたならば許すという、かなり立派な人格をまだ持っていた。そのためか、強制的にホラーに憑依されることもなく、しかもそういう境界線上の人物がよく陥る「ホラーと問答をした後に契約をする」という流れも一度は回避していた。二度目についに憑依されるが、これは今までのシリーズで一番悪に堕ちにくかった人物といえよう。
第3話「GINA」
 新キャラクター「ジーナ」のお目見えの回。『ルパン三世』の峰不二子の影響が強く、今後どれだけ独自色を見せられるかが課題といった所であった。
 人間を食べる代わりに情報を教えるパソコンが今回の敵である。そのパソコンの力で荒稼ぎをしていたマフィアは、ホラーに憑依されていないただの人間である。
 ホラーだか何だか不明なものと共生関係にあった人間の物語という意味では、『MAKAISENKI』の第6話に似ている。
 今後、公式サイト(http://vanishing-line.jp/)の「HORROR」のページにこのパソコンの情報が載ったら、この記事は加筆修正をする予定である。
 公式サイトの情報を活用した加筆修正は今後の記事でも行う予定なので、先に宣言しておく。
(以下、加筆) このパソコンはホラー「アグリゲート」と判明した。なんと人工知能がホラー化したものらしい。
第4話「BROTHER」
 テレビ東京のサイトの「エピソード」(http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/vanishingline/episodes/)で話数の表記が漢数字からアラビア数字に変わったので、弊ブログでもそれに合わせることにした。
 久々にソフィが長時間登場するが、すべてにおいてソードの足手纏いとして終わる。御月カオルが第四話にしてかなりの手柄を立てていたのとは大違いである。
 とはいえソフィは実質的にはこれが第2話のようなものであるのだから、致し方ないともいえる。
 ソフィが独自の才能を発揮する回が待ち遠しい。
第5話「RING」
 前回「ソフィが独自の才能を発揮する回が待ち遠しい。」と書いたが、いきなり活躍の回となった。そしてソフィは魔戒騎士たちの世界に飛び込むことに決めたようである。
 今回のホラーは、その力で数十年間にわたってサクセスストーリーを歩んできた人物である。
 ホラーというものは活動を開始するとすぐに騎士達に目をつけられるものだと思っていたのだが、こうして長期間その正体をばれずに活動する者もいるのだと判明した。
 正体がばれなかった理由としては、本人の意識が強く残り過ぎたせいで、自分でも自分をホラーと認識していなかったことも一因であろう。このため、金銭欲や性欲といった、通常のホラーが執着しない欲望にも耽っていたようである。