再度、「北朝鮮」という表記について考えた。

 以前私は、朝鮮半島の二政権を「南韓国・北朝鮮」ではなく「韓国・北朝鮮」と並列させている現状を疑問視した(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20091101/1257070508)。
 ただ、日本国が北朝鮮を国家として承認していないという点を重視すれば、一応それが差異の理由にはなると思われる。
 その理由を正当なものと認めるか否かはまた別個に論じられるべきであろうが、少なくとも一部の親朝派が「朝鮮共和国・南朝鮮」と並列させているのよりかは余程公平である。
 しかしまた新たな疑問が出てきた。
 「何故日本人の大半は、漢字を捨てたベトナムを「越南」と表記しないでいるのに、同じく漢字を捨てたチョソンを「朝鮮」と表記しているのか?」と。
 「社会主義共和国」や「民主主義人民共和国」の部分は「アメリカ合衆国」における「合衆国」の部分と同じく固有名詞の中の普通名詞なので、翻訳しても良いと思う。しかし「チョソン」の部分は完全に固有名詞である。
 今直ぐに是正せよとは言わないし、まして現状を「差別だ!」と決め付ける積もりも無いが、慣習以外にこれといった基準が見当たらない使い分けを自分がしている事は弁えておきたいと思う。
 同時にまた、この問題について自分なりの基準を持っている人々からの教示を受けたいとも思っている。