『魔法少女まどか☆マギカ』全話視聴計画(第4〜6話)

第4話 「奇跡も、魔法も、あるんだよ」
 巴マミの死後誰がこの町を守るのかという問いに対し、キュゥべえは他の魔法少女が穴を埋めに来るという意味の回答を寄せる。
 ここでは魔女との戦いが「魔女狩り」と呼ばれていた。不穏な単語である。一般にこの言葉が使われる際には魔女の方が被害者であるから、善悪の逆転劇のための伏線である可能性が高い。
 鹿目まどかはマミの死を契機に魔法少女になる願望が消える。一方美樹さやかは、大切な人である「上条恭介」の怪我を治す代償として魔法少女になり、早速活躍を始める。
 最後にマミのテリトリーを奪いに来た「佐倉杏子」が登場。さやかを潰す宣言をして終わる。
 これで私の「魔法少女やその候補者の姓名は、皆「漢字の苗字+仮名の名前」で統一されている。」仮説はもう崩壊した事になる。
 ただし、「漢字の苗字を音声化すると、名前としても一般に通用する発音になる」説はまだ通用しそうである。
 杏子を演じる野中藍氏は、二年程前に私が初めて観賞した声優主体のコンサートの主役であったので(参照→http://d.hatena.ne.jp/gureneko/20100301/1267454324)、何となく応援したいと思った。第5話 「後悔なんて、あるわけない」
 町における風力発電のための風車の多さが強調される。これはやはり、物語が発電を裏の主題としているという説の補強になる。
 風力発電に限らず、全体的に作中の文明は現実の現代日本よりも進んでいて豊かだという印象を受ける。
 鹿目まどか美樹さやか魔法少女にしてしまった事に罪悪感を持ち、暁美ほむらに助力を請うたり、いざという時には自分も契約をして援軍になる積もりでさやかと行動を共にしたりする。
 これに対し、キュゥべえを肩に乗せて「一人だと心細い」と言うさやか。してみると彼女はキュゥべえを仲間だと思っていないようだ。
 終盤、さやかが魔女の分身を倒そうとすると、佐倉杏子が邪魔をしに来る。分身が人間を何人か食べて魔女になってから倒してグリーフシードを奪うべきだというのが、杏子の立場である。
 杏子の攻撃でさやかは大ダメージを喰らうが、魔法少女になる際の契約の内容が治癒であったため回復が早いという設定の御陰で善戦する。
 そこに暁美ほむらも現れる。
第6話 「こんなの絶対おかしいよ」
 前回は鹿目まどか達の方を助けに来た様に見えた暁美ほむらだったが、まずは美樹さやかを気絶させてから佐倉杏子を追い払う。
 翌日、ほむらと杏子は交渉を行い、町は杏子の勢力圏とする事、さやかは穏便にほむらが対処する事、二週間後の「ワルプルギスの夜」には杏子とほむらは共闘する事、その後はほむらは町を去る事、等がまとまる。
 しかし杏子は約束を破ってさやかに戦いを仕掛ける。まどかは争いを食い止めようと、変身道具であるソウルジェムをさやかから奪い、放り捨てる。
 その途端、さやかは死ぬ。魔法少女の魂はソウルジェムの方に入っているのであって、100メートル以上離れると肉体を操れなくなるという設定が、キュゥべえから語られる。これは戦いで肉体がどんなに破損しても回復出来るようにするための措置らしい。
 ほむらがソウルジェムの回収に成功したので、さやかは復活する。
 今回キュゥべえから語られた設定について、杏子もまどかも不快感を前面に押し出していたが、私にはマミ復活の伏線に思えた。4話以降も延々とオープニングに登場しているので、何とかなるのではないかという淡い期待を持ってみる。